ショップ店員の需要・現状と将来性
ショップ店員の現状
ショップは二極化が進む
ショップ店員の働く店舗やブランドは、アパレル・インテリア・雑貨とも、強豪同士の争いは年々熾烈になってきています。
経済が豊かで物があふれる昨今、ユーザーであるお客さまの見る目はどんどん肥えてきている上に、不景気が続き節約志向の傾向にあります。
どれだけ人気を博していても閉店するお店やブランドも多い一方で、売り上げが好調で勢いのあるブランドもあるという二極化が進んでいるのです。
人気のあるショップとは
近年はとくにファストファッション系や100円、300円など均一価格のお店が人気を集めています。
「安くても十分良いものが買える」とSNSなどの口コミなどで人気を集め、「安い=ダサい」というイメージを大きく払拭しました。
逆に現在売り上げが伸び悩んでいるのが、ドメスティックブランドです。
ドメスティックブランドとは、デザイナーの考えるコンセプトに合った服を作るブランドです。
ファストファッションのように、多くの人に手に取ってもらえるデザインの商品を多く出すのに対し、質の良いものを少数売るという考え方で、特徴的な服や個性的な服が多くなっています。
しかし近年はファストファッション系や格安インテリアショップの質がどんどん向上し、値段や質ではほぼ対抗できない状態です。
それに併せて外資系ブランドの参入も増え、安くてデザインセンスの良いショップがどんどん日本に上陸しています。
ドメスティックブランドはこのまま力をなくしていくのか、それとも挽回していくのか、今後の展開は業界内でも注目されています。
20代で正社員への就職・転職
ショップ店員の需要
ショップ店員は、主に若手が活躍する職業で、20代の店員が大多数です。
ショップやブランドによっては30代以降働くのは厳しくなってしまい、ほかのブランドに移ったり、店長などに昇級し裏方仕事に回ったりというパターンが大半です。
ショップ店員の需要は今後もありますが、自分の意欲と考え方次第でさまざまな形でキャリアアップを目指していかなければ長く働くのは難しいでしょう。
ショップ店員の将来性
インターネットの普及により、急激にオンラインショップで買い物をする人が増えています。
お店に行かずとも商品が選べて、自宅まで商品を届けてくれる、この利便さにより若年層から年配層まで売上を伸ばしつつあります。
最近では、実店舗を持たずに通販のみというブランドも増えてきました。
こうしてショップが増えれば増えるほど実店舗は運営が厳しくなり、店舗の規模が縮小されたり統合されたりするにつれ、ショップ店員の働き口はなくなってしまいます。
このままだとオンラインショップが増えていくにつれ、ショップ店員の勤務先となる店舗は減っていく一方です。
20代で正社員への就職・転職
ショップ店員の今後の活躍の場
オンラインショップと比べて、実店舗の優れているところはショップ店員がいることです。
そのためにはお客さまに「ショップ店員に相談をしながら買い物をしたい」「実際に商品を手に取って買いたい」と思ってもらえるような工夫が必要です。
お客さまひとりひとりに沿った商品の提案ができるのはショップ店員だけですし、服の着方、インテリアの合わせ方など具体的なアドバイスも実店舗に足を運んでもらわなくてはできません。
実際に「あの人に相談したい」とお客さまに頼りにされているカリスマショップ店員もいます。
そんなショップ店員が増えれば、実店舗の客数は増え、売り上げも上がるでしょう。
お客さまに実店舗足を運んでもらい、商品を購入してもらうには、日頃から自らのセンスを磨き、お客さまに常に満足してもらえるきめ細かな接客を心がけることが重要です。
実店舗の未来は、ショップ店員の存在にかかっているといっても過言ではありません。