トリマーの職業病(腰痛 手荒れ 腱鞘炎)

体力勝負の肉体労働

トリマーは基本的に一日中立ち通しの仕事です。

結果、ほとんどの人が膝や腰を痛めてしまいます。

トリミングの作業台であるトリマーテーブルは60~90センチほどであり、身長に合わせて調整して使用します。

小型犬や猫などであればそれほど苦にもなりませんが大型犬をテーブルに載せるのはかなりの重労働。

これがトリマーの腰痛を引き起こす大きな原因の一つです。

中には腰痛を苦に離職の道を選ぶ人もいるほどです。

そのようなことにならないためにも、姿勢を改善したり、体幹の筋力アップに努めたりすることで腰痛の発症、あるいは重症化を防ぐ努力が必要不可欠であるといえるでしょう。

経験と共に軽減するものも

トリマーを悩ませる職業病として腰痛と並ぶのが腱鞘炎です。

腱鞘炎を完治させるにはとにかく休養が必要。とはいえ日々仕事をしている以上、それは不可能です。

結果、腰痛同様、腱鞘炎が離職理由の一つになってしまうケースは後を絶ちません。

腱鞘炎の大きな原因にドライヤー時にブラッシングをし過ぎること、カット時にハサミの開閉回数が多いことが挙げられます。

これらは無意識のうちに手に過剰な負担をかけてしまうのです。

ただしこれらは経験と共に改善されていくもの。

トリマーとしての腕が上がってくるとドライヤーを上手に活用することでブラッシングの回数が減り、カットも事前に決めたラインになるように数回で切り終えることができるようになります。

初心者のうちは強い痛みに悩まされるものの、年数を重ねることで上手く付き合えるようになるでしょう。

避けられない肌トラブル

トリマーの職業病のうち、最も厄介ともいえるのが手荒れなどの肌トラブルです。

シャンプーとブローを一日に何度も繰り返すため、避けられない症状であるといえます。

トリマーの使用するシャンプーはペットの毛質によって様々であり、中には皮膚の油分を取り去ってしまうものもあるため、ひび割れや出血など肌質によっては重症化してしまう人も中にはいます。

これは対人の美容師も抱える悩みです。

手袋の着用や帰宅後の保湿などセルフケアでの対応が重要です。