証券会社の採用の傾向
証券会社の新卒採用では、一般的に人数を多めに採用するといわれています。
新人がよく配属されるといわれている個人や中小企業向けの「リテール営業」は目標数値が厳しいところが多く、ハードワークと精神的なプレッシャーに耐えかねて数年で離職してしまう人が珍しくありません。
また、ベテランの優秀な社員の場合は外資系の企業からヘッドハンティングされることもあり、業界内で他社に転職するということもよくあるのです。
こうしたことから、証券会社は十分な人数を採用するように努めている傾向があるようです。
新卒採用の場合は四月入社が基本ですが、中途採用の場合は通年を通して採用試験を行っていることもあります。
就職希望の人は、各企業のホームページをチェックしてみるとよいでしょう。
就職試験は狭き門に
もちろん、採用数が多めだとはいっても、就職試験の倍率が非常に高いということに変わりはありません。
証券会社は、昔から人気があり、三大証券と呼ばれることもある「野村證券」「大和証券」「SMBC日興証券」や外資系の有名企業である「ゴールドマン・サックス証券」、ネット証券として勢いをつけている「SBI証券」「楽天証券」などは、一握りの優秀な学生だけが入社できるといわれています。
採用は狭き門となることは間違いないでしょう。
部門別の採用も
全国に支店があるような大手の証券会社の場合、採用の段階で社員の区分を分けていることがあります。
全国転勤をしながらキャリアアップをめざす社員と、転勤せずに地域密着型で働く社員です。
一般的にいうと、全国転勤で働く社員のほうが将来的に企業の幹部となる人材として育成され、仕事の幅も広がります。
そのぶん、自分の希望とは関係なくどんどん転勤させられることもありますし、仕事はハードになりがちです。
どちらの区分をめざすかで採用試験や募集人数、待遇なども異なるので、よく検討してから応募することが大切です。
また、企業によっては、求人の段階で部門を分けているところもあります。
「総合職」の他に「マーケット部門」「投資銀行部門」「リサーチ部門」などの採用を行っており、少数精鋭で専門性の高い人材を育成する狙いがあるようです。
入社の時点でやりたいことが固まっている人の場合、さらに狭き門とはなりますが、このような部門別での採用をめざしてもよいでしょう。
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中途で証券会社への転職を目指す場合は、金融業界の転職に強い転職エージェントであるマイナビエージェントなどを利用し、業界経験者による手厚いサポートを受けるのも良いでしょう。