視能訓練士の1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説

視能訓練士の業務スケジュール

視能訓練士の業務スケジュールは、勤務している医療機関等の施設の業務スケジュールと、その日の来院・検査内容によって大きく異なります。

基本的に「出勤・午前の診察」「昼休憩」「午後の診察・退勤」というブロックで1日のスケジュールが進行します。

場合によっては特殊な器具を使用する検査を行う場合もあり、その場合には前日のチェックが欠かせません。

他の医療関係者と異なり、「残業」や「夜勤」は少なく、ある程度決まった就業時間で一定しますが、日によっては業務終了後に院内研修などを行うケースもあります。

休日は勤務先の診療スケジュール等に依存しますが、自主的に勉強会に参加する必要があるため、場合によってはかなり不定期な休日スケジュールになる可能性があります。

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医療機関で働く視能訓練士の1日

ある眼科医で働く視能訓練士の、ある1日のスケジュール

今回は、ある眼科医で働く視能訓練士の、ある1日のスケジュールについて解説します。

7:30 出勤
出勤し、制服に着替えをします。

その日のスケジュールが忙しい、または何か準備しなければならないことがある日は、その分だけ早めに出勤して時間を確保します。

8:00 引継ぎ・準備
必要な引継ぎを行い、業務に支障が出ないようにします。

カルテや必要器具の準備など、その日の業務に関わる道具類の準備を行います。

8:30 ミーティング
全体ミーティングを行い、その日の来院予定や治療内容など、情報共有を行います。
9:00 午前の診察開始
この眼科医では、午前中の診察は「初診」あるいは「症状が軽く、診察時間の短い患者さん」が中心になることが多いです。

そのため、午後の診察と比較して診察する患者数が多くなる傾向にあります。

12:30 昼休憩
力仕事ではないとはいえ、集中して検査等をこなすためには英気を養う必要があります。

この時間は、他のスタッフとの情報共有の場としても活用されます。

14:00 午後の診察開始
午後の診察は「大掛かりな検査が必要な患者さん」や「子どもの視能矯正」などが中心になります。
17:00 診察終了・片付けと翌日の準備
診察予定がすべて終了したら、片付けと清掃、翌日の検査の準備などを行います。

必要に応じて引継ぎや情報共有なども済ませておきます。

17:30 退勤
業務や引継ぎ等がすべて完了したら、退勤となります。

残業について

視能訓練士として働くうえで、「残業」をすることはほとんど無いようです。

例えば「その日の診察が遅くなってしまった」「翌日の準備に時間がかかった」といった事情があれば残業するケースもありますが、そうでなければ定時に退勤できるケースが多いです。

視能訓練士を目指す学生の1日

ある専門学校で視能訓練士を目指している学生の、ある1日のスケジュール

ある専門学校に通い、視能訓練士になるための勉強をしている学生の、ある1日のスケジュールについて解説します。

通学
学校に向かい、その日のスケジュールを確認します。
午前・講習
その日の午前中は「講習」の時間となっています。

座学にて、視能訓練士になるための知識を身につけます。

昼休み
学校内で弁当を購入して食べることが多いようです。

昼休みの時間は午後のスケジュールの確認や、学友との時間に費やします。

視能訓練士は同僚や眼科医とのコミュニケーションが必要な仕事なので、コミュニケーション能力を身につけるためにも昼休みの時間は重要です。

午後・実習
その日の午後は「実習」の時間となっています。

視能訓練士として必要な実技技能を身につけるための時間です。

放課後・帰宅
その日の日程がすべて終了したら、放課後となります。

友人との時間に費やすもよし、勉強のために早く帰宅するのもよし、視能訓練士を目指す人の中にも放課後の使い方は千差万別です。

学校の近くに住むのが有利?

視能訓練士の資格合格率は高いとはいえ、しっかりと勉強しなければ合格することも難しいでしょう。

そうなると、少しでも勉強に割ける時間は多いに越したことはありません。

学校の近くに住むことで通学にかかる時間を削減できれば良いのかといえば、そうでもないようです。

この専門学校生は通学に1時間30分かかっているようですが、通学中の電車やバスの中で勉強できるので、必ずしも学校の近くに住むことが勉強に有利だとは感じていないようです。

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院内研修や院外での勉強会にも参加

視能訓練士に限った話ではありませんが、医療に従事する人の役目として「院内研修」や「勉強会」に参加し、知識や技術を身につける必要があります。

基本的に院内研修は通常業務の終了後、勉強会は休日を使って参加することになります。

その分だけプライベートの時間が削られることになりますので、プライベートを第一に考える人には視能訓練士の仕事は重荷に感じる可能性があります。

眼科医療は、高齢化の進行や眼科医療技術の進歩に伴い、その需要と最新の知識・技術の習得の必要性が求められています。

患者さんに適切な眼科医療を提供し、視能訓練による生活の質の改善を目指すためにも、研修や勉強に積極的に参加し、現場にフィードバックする必要があります。

視能訓練士の勤務時間・休日

視能訓練士の勤務時間

視能訓練士の就職先の多くは医療機関、その大半が「眼科医院」です。

視能訓練士の勤務時間は、勤務先となる医療機関の診療時間に依存することになります。

どの業界でも同じことではありますが、営業時間前の段階で着替えと準備、ミーティングを行い、営業時間後は片付けや引継ぎなどを行うため、実際の勤務時間は診療時間+前後数時間と考えるとわかりやすいでしょう。

なお、基本的に定時制の仕事ではあるのですが、日によっては診療時間終了後に「院内研修」などで時間を使うこともあるため、常に同じ時間に帰れるかどうかはわかりません。

とはいえ、基本的に残業や夜勤がほとんどないため、医療従事者としては比較的安定した勤務時間であるといえます。

視能訓練士の休日

前述のとおり視能訓練士の勤務時間は勤務先の診療スケジュールに依存するため、休日もまた勤務先の休診日がそのまま休日となります。

ただし、完全に固定された休日というわけではありません。

視能訓練士に限らず、医療従事者は最新の医療技術や医療の知識を身につけるために、ときおり「院外研修」や「外部勉強会」などに参加する必要があります。

視能訓練士もまた最新の眼科医療に関する技術や知識を身につけなければ患者さんに最適な医療を提供できないため、積極的に勉強会等に参加する必要があります。

この勉強会は休日を利用して参加することになるため、基本的な休日スケジュールが固定的であるのに対して、実際の視能訓練士の休日スケジュールは不定期な形となります。

視能訓練士の残業時間

前述のとおり視能訓練士の勤務時間は勤務先の診療時間に依存するため、基本的に残業はほとんどありません。

あるとすれば、翌日の準備などに手間取ってしまうか、診療時間後の院内研修が長引いてしまっているなどの事情があるケースです。

しかし、基本的にこれが毎日続くというわけではなく、定時に退勤できるケースも多いでしょう。

他の医療従事者と比較して残業が圧倒的に少ないのも、視能訓練士として働くメリットだといえます。

視能訓練士に夜勤はある?

視能訓練士は、基本的に夜勤はありません。

日によっては残業はあるかもしれませんが、一般的な夜勤のイメージとなる時間帯に働いている視能訓練士は極めてまれであるといえます。

残業も夜勤も少ないことは、メリットであると同時にデメリットでもあります。

残業や夜勤が少ないということは、つまり「収入を増やす手段が限られる」ということでもあります。

視能訓練士は医療従事者の中でも収入が低いほうであるため、人によっては夜勤がないことはデメリットに感じてしまうかもしれません。

視能訓練士は忙しい? 激務?

視能訓練士の忙しさは、その日の外来の患者数に依存します。

視能訓練士は、ときに数多くの患者さんの検査や訓練に携わる必要があるのですが、適切な眼科医療を提供するためにはすべての患者さんの診療を正確に進めていく必要があります。

数多くの患者さんに適切な医療を提供するために、迅速かつ的確に検査・訓練を進められる性格やスキルを有していることは、視能訓練士として働くうえで重要なポイントになります。

なお、繁忙期については、勤務先の医療機関等の繁忙期に依存するといえます。

視能訓練士の休日の過ごし方

視能訓練士は基本的に固定的な休日スケジュールとなるため、プライベートの予定を立てやすく、充実した休日を過ごすことができるでしょう。

ただし、視能訓練士の収入は医療従事者の中ではさほど高くないため、休日に浪費・豪遊することは避けなければならないでしょう。

また、積極的に研修会や勉強会に参加して最新の技術や知識を身につけることも視能訓練士の仕事の1つなので、可能な限り勉強会の日程を把握し、休日を勉強に費やすことも重要です。