社会福祉士は独学でも合格できる?

社会福祉士を独学で目指すことはできる?

社会福祉士になるには国家試験を受けて資格を取得することが必要ですが、国家試験を受けるためには、まず受験資格を満たさなければなりません。

受験資格を得る方法は、4年制福祉大学において指定科目を修めて卒業する方法をはじめとして、全部で12通りのルートがありますが、そのすべて、いずれかの学校に通うことが条件となっています。

このため、どこの学校で学ぶこともなく、完全に独学だけで社会福祉士になることは、残念ながら制度上できません。

しかし、国家試験の受験資格さえ満たしてしまえば、国家試験の対策自体は、独学で行うことも可能です。

社会福祉士国家試験は難関ですので、効率よく合格するなら、予備校などで専門の講師による対策授業を受けたほうがいいかもしれませんが、独学で合格することも決して不可能ではありません。

以下では、独学におけるメリット・デメリットをご紹介しますので、勉強方法を選ぶ際の参考にしてください。

独学のメリット

自分のペースで勉強できる

独学で試験勉強をする最大のメリットは、自分のペースで学習を進められるということです。

予備校などでは、全員一律の内容とスピードで勉強しなければなりませんが、社会福祉士国家試験で出される問題は18科目もあり、人によって科目ごとに得意不得意が生じますし、その理解度もばらばらです。

独学であれば、自分の苦手分野だけに注力することもできますし、日によって暗記だけに集中したり、演習問題ばかりに取り組むこともできます。

毎日コツコツと勉強したほうが効率的ですので、あまりおすすめはしませんが、仕事で疲れている日は軽めに切り上げて、休日にまとめて勉強するということもできるでしょう。

費用がかからない

社会福祉士国家試験の対策スクールに通う場合、学校によって差があるものの、費用は総額10万円前後かかります。

1日~2日の短期講座や、直前対策だけでも数万円はかかりますし、模擬試験を1回受けるだけでも1万円弱かかります。

しかし、独学であれば、必要になるのはテキスト代や参考書、問題集程度ですので、学費負担を抑えられる点は魅力です。

受験資格を得るまでに、どうしてもかなりまとまった学費が必要になりますので、国家試験対策にまで、多額のお金をかけたくないという人も少なくないでしょう。

時間と場所を選ばない

独学であれば、いつでも自分の好きな時間に勉強することができますし、勉強する場所も自由です。

出勤する前の朝方に自宅で勉強することもできますし、通勤電車の中や、お昼の休憩時間に会社で勉強することもできます。

休日には気分転換もかねて、カフェやレストランで勉強することもできるでしょう。

とくに地方在住の人は、そもそも自宅や職場から通える距離に予備校がないケースも珍しくありませんので、独学で勉強するメリットは大きいかもしれません。

独学のデメリット

弱点を把握しにくい

社会福祉士国家試験に合格するためには、全体でおよそ6割以上得点すると同時に、全科目において最低1点以上得点しなければなりません。

たとえどれだけ高得点を取っても、18科目のうちひとつだけでも0点の科目があると、不合格となってしまいます。

このため、受験対策においては、何よりもまず苦手科目をなくすことを最優先させなければなりませんが、独学で勉強する場合、自分の個々の科目ごとの実力を正確に把握することは困難です。

多少の費用はかかってしまいますが、できれば模擬試験だけでも受けて、その結果を基に自分の弱点をつぶしていったほうが、合格できる可能性は高まります。

最新の情報に対応しにくい

福祉制度や介護制度などは、社会情勢の変化に対応するため、かなり頻繁に改正が実施されます。

社会福祉士国家試験においても、最新の改正内容に基づいて問題が出題されますが、独学で最新の情報を更新し続けるのは、多大な労力を要します。

また、社会福祉士国家試験の参考書や問題集は、一般の書店でも多数販売されていますが、そのすべてが最新の改正内容に対応しているわけでもありません。

国家試験対策自体は独学で行うとしても、最新の情報については、自身が受験資格を得るために通っていた大学や養成施設の講師に助力を求めることが望ましいでしょう。

モチベーションを保ちにくい

社会福祉士国家試験に合格するための勉強時間は、300時間ほどが目安とされています。

勉強だけに集中できる環境にあるなら、数か月程度の期間でも間に合いますが、働きながら試験合格を目指す場合、およそ1年ほどかけて対策するケースが一般的です。

日々の仕事に加えて、単位を取得するための勉強と、受験勉強までこなすとなると、体力的にも精神的にもかなり大変です。

独学の場合、自分の周囲には先生も友人もおらず、勉強することを強要されるわけでもありませんので、勉強が捗らないこともあるかもしれません。

長期間にわたって一人で勉強するモチベーションを保ち続けるためには、どうしても社会福祉士になりたいという強い熱意が必要です。