細胞検査士の1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説

細胞検査士の仕事の流れ

細胞検査士の多くは、大学病院や総合病院を中心とする病院や、検査を専門に行う検査センターで働いています。

細胞の検査を専門的に行う職種であるため、勤務時間の大半の時間が検査業務で占められています。

検査の流れとしては、まず医師が患者さんから採取した細胞をガラスに塗り、専用の染色液で染め上げて標本を作製します。

そのうえで、顕微鏡を使って標本を観察していきます。

染め上げられた標本は細胞の形状が見えやすくなっており、その形が正常ではないように変化している場合、がん細胞、あるいはがん化する前の異形成細胞を発見することができます。

問題のない良性細胞と悪性細胞を区別し、報告書を作成することが細胞検査士のおもな役割となっています。

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検査センターで働く細胞検査士のある1日

08:15 出勤
白衣に着替えて身なりを整え、仕事の準備をします。
8:30 勤務開始
顕微鏡を用いて、採取した細胞の標本を観察していきます。

間違いは許されない仕事であるため、一案件ずつ集中して進めていきます。

午前中はひたすら観察を続けます。

12:00 休憩
昼食は持参した弁当を食べることが多いです。

つかの間のリフレッシュの時間です。

13:00 標本観察
午後も引き続き顕微鏡での標本観察を続けます。
15:00 標本作製
観察が一区切りついたところで、翌日分の標本を作製します。
17:30 勤務終了
その日に使った器具や資料をきれいに片付けてから仕事を終えます。

残業は基本的にない場合が多いです。

18:00 勉強会へ
細胞検査士は、知識や技術レベルの向上のために、つねに新しい情報を入手して勉強を続けることが求められます。

そのため、勤務時間外に外部で開催されるセミナーや学会、研修会などに参加することもあります。

細胞検査士の勤務時間・休日

勤務時間

細胞検査士のおもな勤務場所としては、大学病院や総合病院、検査センター、研究機関、製薬会社などが挙げられます。

このうち、病院や検査センターに正社員・常勤として勤務する場合は、8時半頃から18時頃の間で、1日7.5時間~8時間程度の勤務時間となります。

病院では職種によって夜勤や当直をするスタッフもいますが、細胞検査士は日勤が中心となっているようです。

ただし、臨床検査技師として働く場合には、夜勤を含めたシフト制となることがあります。

大学などの研究機関や製薬会社に勤務する正社員の場合は、9時から18時くらいの勤務時間となるでしょう。

フレックスタイム制を採用している企業もあり、その場合は勉強会や研修会、学会に参加しやすいという利点があります。

残業時間については勤務先によって異なるものの、平常時はそこまで多くないようです。

休日

病院や検査センター勤務の場合は土日を含めた交代制勤務となり、週休1日~1.5日程度の職場が多いようです。

なかには日曜と月曜といったように、決まった曜日を固定で休みとする職場もあります。

企業に勤める場合は土日祝を休みとする週休2日制が一般的とされていますが、勤務先により休みの日数や忙しさに幅はあるでしょう。

予防医療はつねに進化するため日々の勉強は欠かせず、休みの日を使って自主的に勉強をしている人も少なくないようです。

非正規雇用で働く人も多い

細胞検査士は、正規雇用以外の形で働く人も多いとされています。

現実的には、病院や検査センターにパートやアルバイトで勤務する女性が増加しているようです。

結婚や出産、育児でブランクがある女性が現場復帰し、自分のライフスタイルに合わせて働いている人も多くいます。

臨床検査技師の国家資格取得後、細胞検査士や超音波検査士のステップアップ資格を取得することによって、活躍の場を広げられます。