漁師の働き方の種類・雇用形態

漁師の雇用形態

多くは個人事業主として働く

沿岸漁業に多く見られるような家族規模での漁業は、基本的に自営業とみなされ、個人事業主として働きます。

家族の一人が漁業経営者とされ、それ以外の家族は漁業従事者として扱われます。

自営業で漁師を行う場合は、漁具や船などをすべて自分でそろえなければならないため莫大な費用が掛かりますが、魚が取れた分だけ収入につながるため、仕事をすればした分だけ自分の収入が増えるという魅力があります。

会社に雇用される場合も

漁協や漁業会社に雇用され、サラリーマンと同じような形態で働くこともできます。

沖合漁業や遠洋漁業では、大型船舶を所有する水産会社に雇用されて漁に出るというスタイルが一般的です。

会社に雇用されて働く場合、会社の船や漁具を操業に使うことができるので、漁師が初めてという人や転職で漁師を目指す人でもはじめやすいというメリットがあります。

ただし、一般的な漁師とは違い固定給のため、安定した生活を得られる一方でどれだけ働いてもどれだけ魚が獲れたとしても基本的には定められた金額しかもらうことはできません。

アルバイト・パートの漁師

漁師の短期アルバイト

「漁師の仕事に興味があるので、少しでも現場で働いてみたい」という人たちに人気なのが、漁師のもとでの短期間アルバイトです。

時給や日給で雇われることが多く、期間は数日だけのものから数ヶ月単位のものまでさまざまです。

漁業は年間を通して仕事量に波がありますが、特に忙しくなるのは魚の旬の時期です。

仕掛けを用意したり、網を引いたり、釣った魚を選別したりする際にたくさんの人手が必要になるので、この時期の短期アルバイトというのが一番多いようです。

アルバイトをする場合、特別な資格や免許は必要ありません。

「船酔いしない人」「体力がある人」という条件のところも多いので、特に漁業の経験がなくても雇ってもらうことが可能です。

基本的に時給はそれほど高くはありませんが、漁師の仕事を間近に見るという貴重な経験をすることができます。

転職前のアルバイトは大切

漁師のアルバイトは、漁師への転職を考えている人にとって、重要な経験になります。

漁師への転職は船や漁具の準備で多額の資金がかかるため、転職してから「やっぱり漁師には向いていなかった」といっても遅いのです。

適性を見極めるためにも、転職前にアルバイトをして仕事内容を知ることが大切です。

さらに漁師のアルバイトには、その土地の漁師の人たちとの関係作りのきっかけができるというメリットがあります。

農業の場合は、自分の土地を買って農作物を作り独自に販売すればだれでも新規参入ができますが、漁業で新規参入する場合は漁業協同組合に加盟して、「漁業権」を取得しなければ漁に出ることができないのです。

そのため漁師への転職をめざす場合は、漁協の人たちとの信頼関係を作ることがとても大切です。

アルバイトを通して早めにその土地の漁師の人たちになじむことができれば、転職の相談に乗ってもらったり、漁協への仲間入りを応援してもらえたりと、よりスムーズに転職を実現させられるでしょう。