臨床検査技師の進路
臨床検査技師養成校(短大、専門学校、大学)を卒業すると、大部分の人は病院や検査センター、製薬メーカーなどに就職します。
しかし、それ以外の道もあります。
大学3年次へ編入
臨床検査技師の専門学校を卒業すると、大学の同系(臨床検査選考など)への編入学(大学3年次)が可能です。
大学を卒業後、さらに大学院へ進学することもできます。
大学への編入学を希望する場合、国家試験の勉強と並行して編入学試験への対策(おもに英語の勉強)をしておく必要があります。
専門学校によっては、編入学のための受験指導を行っているところもあります。
どれくらいの学生が編入学を希望しているか、また編入学の実績があるかは専門学校によって異なるため、希望する人は事前に問い合わせておくとよいでしょう。
臨床工学技士養成校の1年課程に入学
臨床工学技士免許を取得するためには、通常3年間以上学校に通わなければなりませんが、一定の条件を満たしていれば1年間で免許を取得することができます。
「一定の条件」にあたるのは以下の通りです。
4年制大学、短期大学もしくは看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、義肢装具士などの養成校で2年以上修業した人。
ただし、臨床工学技士養成校の中で1年課程を設けている学校は限られているため、入学競争率は高くなる傾向です。
細胞検査士養成所に入学
より専門性を深めるために「細胞検査士」の資格取得を目指す人もいます。
細胞検査士は働きながらでも目指すことができますが、所定の養成所で7ヵ月間学び、認定試験に合格することによっても得られます。
なお、細胞検査士養成所は、臨床検査技師国家試験に合格していないと入学できません。
働きながら「学士」の称号を取得
臨床検査技師の専門学校を卒業後、放送大学等の通信制の大学で必要単位を修得する人もいます。
学位授与機構に申請・審査を受ければ、働きながらでも大卒者と同様に、保健衛生学の「学士」の称号を取得することが可能です。