回答者:YUMIさん(女性/36歳)

職業名:日本語教師 / 現在の状態:現役 / 経験年数:1.5年

仕事内容
海外の大学の2年間の任期付きで、日本語教員として働いています。授業は文法や作文、発音などの授業や卒業論文の指導を担当しています。この大学では日本語で日本語を教える直接法を使います。

授業以外では、研究の仕事や大学でテキストの執筆をしています。現地の大学の教員たちと共同で、発音指導についても研究しています。

大学以外での仕事もいくつかあります。学会や研究会への参加や日系企業で行われる日本語ビジネス講座の講師のアルバイトなど学外活動も多くしています。
仕事のやりがい
研究は日本にいるよりもやりやすい雰囲気はあるのですが、2年間という期限の中で学生指導や授業、テキストづくりなど仕事は山のようにあるので、何から成果を残せるかと焦てしまいます。

けれど、日々、学生たちの成長ぶりに驚くことや嬉しいことがいっぱいで、自分自身ももっと努力してよい授業をしたいと情熱が湧いてきます。

研究の仕事は冷静に客観的な思考で働かなくてはいけないと思いますが、授業では、学生の反応は毎回違い、何が起こるか分からないおもしろさがあります。

忙しい日々の中、学生からエネルギーをもらって、それが研究にも力を注ぐ原動力になっています。
覚悟しておいた方がいいこと
日本語教師は人気のある職業です。日本語教師になりたいと思う人は多いのですが、この仕事のポジションは少ないのが現実です。日本語学校の非常勤の口は多いと思いますが、それなりの給料がもらえるところで働きたいと思うと、狭き門です。

大学で非常勤で働くには、最低でも修士の学位は必要です。研究者としての実績がみられるので、どれだけ研究論文を書いたかが勝負です。もちろん、研究論文を書いて、それがちゃんと論文として発表してないとカウントになりません。

何をどれだけ書いたか、たかが紙ぺらですが、書いた量が実績として大事なのです。

研究活動以外にも、教員歴や社会的貢献度、受賞歴等々。学歴以外にも、日本語教育検定試験の合格は必要ですし、得意な外国語があったり、外国語学習歴や海外生活体験なども日本語教師になる要素として大切です。
給料・待遇
海外の大学なので現地通貨でもらっていますが、日本円に換算すると年収150万円ぐらいです。大学宿舎が用意されていて、暮らしはとても快適です。

場所は都市部で、日常生活用品は簡単にスーパーやデパートで手に入るので困りません。現地の物価は安いので、生活費用は十分にあります。

時たま、日系企業や日本センターのアルバイトが入ってきて、臨時収入があるのですが、こちらの方は現地水準の時給よりもかなり良い方だと思います。

途上国や新興国で働く日本語教師は、現地の中では給料・待遇面ともに優遇されていると思います。日本で働くか、海外で働くか、海外ならどの国で働くかによって、給料・待遇は大分違います。
この職業を目指す人へのメッセージ
日本語教師になるには、しっかりとスキルや経験を積んでいかなくては、そうそう簡単に人前で教えられるものではありません。

日常的には、授業を1コマする前に授業準備に相当の時間がかかります。研究職でなくとも、日本語教師になる人には研究心が大切です。

この職業は世界中で活躍できるチャンスがあります。そして、日本語を教えるということはとても楽しいです。人の役に立っていることややりがいを感じます。時には辛い時もありますが、そんなことを忘れてしまうくらい楽しい職業だと思います。