日本語教師の勤務時間・休日

「常勤」と「非常勤」で働く人がいる

日本語教師の雇用形態は、大きく「常勤」と「非常勤」に分けることができ、それぞれで勤務時間や休日なども変わってきます。

ひとつのスクールに専任で働く常勤の教師の場合はフルタイム勤務となりますが、非常勤の教師であれば、1日あたりの勤務時間は常勤の教師よりも短めで、出勤日数も少ないのが一般的です。

常勤のほうが給料や待遇の水準もよいため人気がありますが、経験が浅いうちはなかなか常勤としては採用されず、非常勤教師としていくつものスクールを掛け持ちして働く人も多くいます。

日本語教師の勤務時間

日本のスクールで働く場合

日本語学校に常勤で働く場合は、平日の9時から18時までなど、1日8時間程度勤務するのが一般的です。

非常勤であれば週に2~3日の出勤で、1日の勤務時間は4~6時間程度になることも多いです。

非常勤の教師は自分が受け持つ授業の準備やクラスの管理だけを担当しますが、常勤の教師は学校運営に関わる幅広い業務を担当することになるため、仕事量も増えます。

なお、日本語教師の仕事では、夜勤が入ることは普通ありません。

シフト制など変則的な勤務時間になることもほとんどないため、忙しくても、生活リズムは整えやすい仕事だといえるでしょう。

また、最近ではプライベートレッスン専門の学校や在宅オンライン(在宅でスカイプを使っての指導)など、日本語教師の働き方は多様化しています。

このようなスタイルで教師として働く場合には、生徒さんのニーズに合わせながらも自分で仕事をする日を決められるなど、より自由度の高い勤務時間や休日になることも考えられます。

海外のスクールで働く場合

海外からの日本語教師としての求人例を挙げると、たとえば中国のある学校では、1週20コマ以内(1コマ40分)、ベトナムの学校では1週間に15コマ(1コマ60分)など、担当する授業の週のコマ数は学校によって異なります。

「最大時間月60時間程度」といったような、勤務時間が大まかに設定されている求人もあります。

授業だけではなく、電話対応の業務や事務などが条件に加わる場合があります。

常勤であっても、勤務先が大学であれば授業だけをこなせばよく、特に勤務時間が決まっていないところもありますし、規定の時間の枠で働く場合もあります。

国によっては労働基準の規制がゆるく、よい意味でゆったりと働けるでしょう。

ただし、日本のように労働者側を守る法律がないこともあり、働きものの日本人は気付いたら無償で現地の日本語教師より過剰に働き、疲れきってしまう人もいるようです。

日本語教師の休日

日本語教師が働くスクールでは平日に授業が行われることが多く、常勤の講師であれば土日を休みとする週休2日制になるのが一般的です。

ただし、一部のスクールでは土曜日にも授業が行われたり、週末を使ってイベント(学校説明会など)が開催されたりすることもあり、週末が必ずしも休みになるとは限りません。

また、授業を多く受け持つようになると、出勤日だけでは授業の準備が終わらずに休日を使って仕事をすることもあるかもしれません。

非常勤で働く場合には、担当する授業が入っていない日が休日になりますが、働いた時間分しか給料がもらえないため、生活のために休みを使って別のアルバイトをする人もいるようです。

日本語教師の残業時間

常勤であっても非常勤であっても、学生を目の前にして指導をすることだけが日本語教師の業務ではありません。

たとえば、授業の前には必ず指導内容や指導方法をまとめた「教案」を作ったり、テストや課題の採点・チェックをしたりと、日本語教師の仕事は授業そのもの以外にもたくさんあります。

また、授業時間外には学生からの質問への対応や相談にのったりすることも多くあります。

ときには残業をしなくてはならないこともありますし、場合によっては家に仕事を持ち帰っている人もいるようです。

日本語教師は忙しい? 激務?

日本語教師の仕事は、授業時間だけのことを考えれば、勤務時間がはっきりしていて労働時間もそこまで長いわけではありません。

しかし、授業をするには必ず事前準備やその後のフォローアップが必要であり、そうした仕事は勤務時間内ではなかなか完結しません。

特に仕事に慣れていない新人時代は準備にも人一倍時間がかかってしまい、仕事をする時間が長くなるかもしれません。

また、教師として学生の進路指導にも携わるようになると、大学等の受験シーズンである秋から春先にかけては特別に忙しくなります。

日本語教師の休日の過ごし方

たいていの日本語教師は海外のライフスタイルや異文化に興味を持っており、休日は外国の映画を見たり、ショッピングや美術鑑賞などを楽しんだりする人が多いようです。

他にも、スポーツや読書、カフェ巡りなど休日の過ごし方は人によってさまざまですし、連休がとれれば旅行をすることもできます。

ただし、日常生活の中でも「次回は生徒にこういう話をしよう」「日本の文化をわかりやすく伝えるには?」などと考えることは多く、実際、オフの時間に授業のアイデアが見つかることもあります。

もちろんオンオフをしっかりと切り替えて、休日は好きなことを存分に楽しむことができますが、それでも日本語教師という仕事が大好きであれば、頭のどこかにいつでも仕事のことがあるかもしれません。

日本語教師の1日・生活スタイル