日本語教師になるためにはどんな学校に行けばいい?(大学・通信大学・大学院)

日本語教師になるための学校の種類

日本語教師は、小学校や中学校の教員のように「免許」が必要な職業ではありません。

しかし、国内の多くの日本語学校・スクールにおいて、採用条件として以下の3つの条件のいずれかを満たすことが求められています。

1. 四年制大学において、日本語教育を主専攻または副専攻にて修了する
2. 財団法人日本語教育振興会が実施する「日本語教育能力検定試験」に合格する
3. 民間の専門学校・スクールが主催する420時間以上の日本語教員養成講座を修了する

この内容を踏まえたうえで、日本語教師を目指す人が、いったいどのような種類の学校に通えばいいのかについて詳しく見ていきましょう。

日本語教師になるには

日本語教師になるための大学

まず、大学で日本語教育に関する専攻を修了し、日本語教師を目指す道があります。

日本語教育専攻は、文学部や人文学部、教育学部に置かれていることが多くなっています。

日本語学校によっては「四年制大学卒以上」の学歴を採用条件に加えているところもあるため、大学を卒業していれば就職先の選択肢は広がるでしょう。

また、4年間という長い時間をかけてアカデミックに日本語について基礎から学んでいけることも大学の強みです。

ただし、専門学校などに加えて学費は多くかかり、卒業までに最低でも400万円程度は必要になるでしょう。

大学を卒業後、さらに大学院へ進んで日本語の研究を進めていく道も考えられます。

民間の日本語学校では大学院までの学歴が求められることはほぼありませんが、大学の留学生に教えたいのであれば、専門領域が日本語教育や日本語学、言語学であることや、大学院修士課程以上を修了していることが条件に掲げられることも多いです。

大学院修了後の進路としては、大学の留学生センター、国際交流センター、インターナショナルスクール、また海外の大学や日本語学校なども選択肢に入ってきます。

日本語教師になるための専門学校・スクール

専門学校・スクールの特徴は?

大学で日本語教育を専攻しない場合でも、日本国内には数多くの日本語教師の養成機関(専門学校・スクール)があるため、そうしたところで「日本語教師養成420時間コース」を受講することで、日本語教師を目指すことが可能です。

こうした養成機関のカリキュラムは、文化庁が出している日本語教師を養成するためのモデルシラバスに沿った形で作られています。

どこのスクールで受講しても、受講後に何か公的な資格が出る訳ではありませんが、日本語教師養成講座420時間コースを修了したという証明をもらうことができます。

一方、日本語教師としてもうひとつの採用条件になることが多い「日本語教育能力検定試験への合格」と「日本語教師養成講座の受講」のどちらの道を選ぶか悩む人も多いようです。

両者の違いとしては、日本語教育能力検定試験の勉強は、あくまでも「ペーパーテストに合格するため」のものになりますが、日本語教師養成講座では、実技も含めて実際の教え方をみっちりと学んでいくことになります。

そのため、養成講座を修了するほうが、教師としてのスキルが備わっていると判断されることが多いようです。

もちろん、養成講座を修了して、さらに日本語教育能力検定試験に合格することで、さらに大きなアピール材料となるでしょう。

学ぶ期間と学費は?

日本語教師を養成する講座を置くスクールには、夜間コースや平日コース、週末コース、短期2~3ヶ月間集中の全日コースなどがあり、各人のライフスタイルに合わせて選択できることが多くなっています。

受講期間は、集中コース以外はたいてい6カ月から1年半ぐらいはかかります。

入学時期は、年に4回くらいに設定されていることが多く、自分が学びたいと思ったタイミングで勉強をスタートしやすいです。

受講費用は総額50万円から60万円ぐらいはかかりますが、安いところでは15万円ぐらいのところもあるようです。

ただし、受講を検討するコースが日本語教師の420時間コースに認められているかどうかは、事前によく確認しておきましょう。

日本語教師になるための通信講座

日本語教師を目指す人向けの講座は、その多くが通学制となっていますが、なかには通信講座で学べるものもあります。

通信講座を使えば、時間や地域などの問題で通学することが困難な人でも日本語教師になるための勉強をすることができるといったメリットがあります。

また、学費は通学制の講座より安い(10万円前後など、通学制の5分の1程度が一般的)場合が多いため、自分のペースで手軽に勉強をスタートしたいと考える人が、通信講座を利用することが多いようです。

なお、日本語教師養成の通信講座は「420時間コース」として認定されているものと、そうでないものがあります。

普段はテキストやCD、インターネットなどを利用して自宅で学びますが、420時間コースに認定されているものでも実技の授業は通学が必要になってきます。

さまざまなスクールの養成講座の内容をよく調べて、自分のライフスタイルや目標に合わせたものを選んでください。

独学で日本語教師になれる?

日本語教師になるための受験する人が多い「日本語教育能力検定試験」は、独学で勉強することも不可能ではありません。

しかし、この試験は出題範囲が非常に幅広く、合格率も例年20%程度とそこまで高いわけではないため、多くの人が専門学校に通って勉強をしています。

日本語教師を目指すためのスクールや養成講座はたくさんあるため、十分な検討が必要です。

また、独学で日本語教育能力検定試験に合格したからといって、現場で生かせる実践的なスキルが身についているとは限りません。

やはり日本語教育を学ぶための学校やスクールに通い、実技などの授業も受けながら実践力を養うことが、日本語教師として活躍するためには必要だという声も聴かれます。

日本語教師は経験が浅い場合、非常勤など給料や待遇が不安定な状態で働かなくてはならない場合が目立ちます。

少しでも条件のよい職場で日本語教師として働きたいと考えている人は、スクールに通い、即戦力になれるスキルを身につけておくほうが有利になるかもしれません。