研究者の転職事情

研究機関における転職事情

研究者は、新卒採用だけではなく中途採用も盛んにおこなわれており、比較的転職が多い業界といえます。

まずは、大学や研究所などの研究機関の転職事情を見てみましょう。

大学や研究所の研究者は、学会や研究会を通して組織を越えて人間関係を築いているので、欠員が出たときや新たな研究チームを立ち上げる際にお互いに声をかけて人材をスカウトすることがあります。

さまざまな環境で研究に携わったほうが人脈や視野も広がるため、こうした転職はポジティブなこととしてとらえられることも多いようです。

民間企業における転職事情

民間企業の場合も、前職での研究実績や研究に対する姿勢が評価されれば、同じ業界に限らず中途採用されることがあります。

たとえば、自動車メーカーから部品メーカーへ、化学メーカーから食品メーカーへ、医療器具メーカーから製薬メーカーへと転職することで、新しい視点や発想を取り込んだ商品や技術の開発ができることがあるのです。

ただし、このような研究者の転職は、研究に関する重要な企業秘密の持ち出しにつながるため、守秘義務の細やかな取り決めがある場合もあります。

転職希望者は企業とのトラブルに発展しないよう、細心の注意が必要でしょう。

再就職しやすい業界

研究を深めるために海外の大学や研究施設への留学が必要な場合、一度日本での仕事を退職するという選択肢を選ぶ研究者も珍しくありません。

海外に渡航して数年間勉強をし、研究の成果が出たところで帰国して、また再就職するのです。

一般的なサラリーマンであれば、一度退職すると再就職が大変になることも多いですが、研究者は非常に専門性の高い職業なので、再就職がしやすいことは大きなメリットといってもよいでしょう。

結婚や出産などで人生設計が変わった女性の研究者にとっては、そのときのライフスタイルに合わせて柔軟に再就職ができることは大きな魅力となっています。