建築士の仕事詳細 -設計・監理編

一般的な「建築士」のイメージの仕事

一般に「建築士」というと、お客さまからヒアリングした内容をもとにプランを作成し、それを具現化した設計図書を作成し、その設計図書をもとに建築工事現場で設計図書どおりに工事が行われているか監理する。

そんなイメージを持つ方も多いことと思います。

そのイメージもあながち間違いではなく、総合建設業(ゼネコン)での設計・監理部署は花形であることが多かったり、中小企業の工務店でも設計・監理は社長役員の独占業務だったり、独立開業する場合は設計・監理を目指す方が多かったりするのも事実です。

設計士には他にもさまざまな仕事があるのですが、こうした背景もあり、「建築士」といえば「設計・監理」の仕事をするというイメージができています。

ちなみに、監理とは設計者が設計どおりに作られているか工事現場を確認する事をいい、工事現場を運営するためにする現場管理とは違います。

もっとも広範かつ詳細な知識が求められる

「設計・監理」は、非常に広範で詳細な知識を必要とする仕事とされています。

たとえば、専門外の構造設計に関して、専門的な内容までは知らないにしても、これぐらい規模の建物であればこれくらいの材料が必要とされるとか、設備に関しても建物の収容人数からしてこれくらいの設備が必要になるなとか、そういった大まかな勘所をつけるくらいの基礎となる知識がないと、まともな設計ができません。

そればかりか、ラフでプランニングしてお客さまに提示して了承を取り付けたものの、いざ構造や設備を検討したら実現不可能でプランニングが台無し、しまいにはお客さまに逃げられてしまう…。そんなことにもなりかねないのです。

そのため、「設計・監理」は「建築士」の数ある仕事の中でももっとも広範かつ詳細な知識を求められる仕事なのです。

統括者としてまとめることが求められる場合も

広範かつ詳細な知識を求められる「設計・監理」の仕事は、必然的に建築物を作る際の中心となります。

これは建物が大規模になればなるほど、複雑になればなるほどその傾向が強くなり、構造・設備・施工といった他の要素をコーディネートし、統括する役割が期待されることが多くなります。

そのため、「設計・監理」の仕事は統括者としてまとめる能力、つまり、コーディネートやマネジメントの能力も必要とされる場合があるのです。