経理の勤務時間・休日・残業
勤務時間
経理という職種はさまざまな業態の会社に設けられているため勤務時間はまちまちですが、9〜10時に始まり18〜19時に終わる会社が平均的でしょう。
外資系や広告代理店などではフレックス制や、営業時間が長い会社では2〜3交代制を採用していることもあります。
また、一般社員の勤務時間に対して、経理スタッフの勤務時間を短く設定している会社も少なくありません。
これは経理の業務が少なめの会社によく見られ、この場合は正社員ではなく契約社員や派遣社員を採用するケースがほとんどです。
休日
一般企業では土日の週休2日制の会社がほとんどで、サービス業などの場合はシフト制が多いようです。
多くの企業において、経理の仕事は日々、月単位、年単位のルーティンワークが決まっているため、休日出勤はほとんどないといえるでしょう。
万が一、休日出勤が生じた際には、ほぼ間違いなく代休を取ることができます。
大企業になるほど徹底的に法令を守る傾向にあり、定められた有給も、まわりに気兼ねなくしっかりと取ることができるでしょう。
また、経理の業務が少なめの会社では、週に2、3日のみの勤務体制を取るケースもあります。
残業
残業が多い、少ないというのは、会社の規模や経理スタッフの体制により異なりますが、決算時はどの会社においても残業が多くなりがちです。
決算期は会社によって、四半期ごと、半年ごと、1年ごとと定められており、株主、投資家、取引先などの利害関係者に報告するための「決算書」を作成します。
決算書には、決算期末にある資産と帳簿上の残高を照らし合せて確認する「棚卸」、時間の経過などによって生じた資産の価値の減少を見積もり、計上する「減価償却」といった、決算期だけの手間のかかる計算が必要。
そのため、「数字が合うまで帰れない」といった状況が発生し、残業が長引くのです。
また、1ヶ月の中では、給与の締め日から支給日までの間の給与計算の時期が忙しい傾向にあります。
社員が多く経理スタッフが少ない会社では、毎月この時期に残業が増えるようです。