歌手を目指すためにはどんなトレーニングやレッスンをすればいい?

継続的なトレーニングが大切

歌手になるために、そして歌手として活動を続けていくために必要となるのは、何においても「歌唱力」です。

「歌がうまいというのは才能でしかない」と考える人もいるかもしれませんが、歌唱力はレッスンを受けたり、日々地道なトレーニングを積み重ねることによって、徐々に高めることができます。

逆にいえば、どれだけ歌唱力があったとしても、練習をさぼってしまえば実力が落ちてしまったり、ライバルに抜かれてしまったりすることもあるのです。

ここでは、歌手が行っている主なトレーニング方法やレッスンの内容について紹介します。

ボーカルレッスン

口の開け方、声の出し方、音域の広げ方、抑揚のつけ方などを身に付けるためのボーカルレッスンは、歌手のトレーニングで基本となるものです。

「ボイストレーニング」や「ボイトレ」といわれることもあります。

トレーニングには、息をゆっくりと吐ききって一気にお腹に息を吸い込む腹式呼吸の練習、母音だけで歌って音程を良くする練習など、さまざまなものがあります。

このような内容は、書籍やDVDなどを使って独学で身に付けることも不可能ではありませんが、きちんと専門知識を持ったプロの講師から教わる人がほとんどです。

有名な歌手になると、専属のトレーナーをつけていることも珍しくはありません。

歌手は、ピアニストやヴァイオリニストなど他の演奏家とは異なり、自分の声で勝負する音楽家です。

もしも無理な声の出し方を続けていれば、喉にポリープができたり、声が枯れたりと、きちんと歌えなくなってしまうこともあります。

レッスンは短期で受講することも可能ですし、講師によって指導する内容も異なることがあります。

自分に合うトレーニングはどのようなものか見つけるためにも、本気で歌手を目指している場合は、一度はプロに師事してみることをおすすめします。

楽器のレッスン

「声」を使って音楽を奏でる歌手にとって、楽器は切っても切り離せない関係といえるかもしれません。

まったく楽器に触れずに歌だけで勝負する歌手がいる一方、自らピアノやギターを演奏しながら歌う、いわゆる「弾き語り」の活動をする歌手もいます。

歌手がどのような活動をしていくかは、人によって異なるので、歌手が必ずしも楽器まで弾けなければならないということはありません。

曲には必ずメロディーやリズムがありますが、楽器の演奏面に関しては、プロのギタリストやドラマーなどのミュージシャンが担当してくれたり、打ち込みで作ったりすることも可能です。

しかし、自ら楽器の演奏できるようになることで楽曲やパフォーマンスの可能性を広げられることは間違いありません。

歌手が演奏する楽器として代表的なのはピアノ、キーボード、ギターですが、ハーモニカやアコーディオン、あるいは木琴などの打楽器を習う人もいます。

いわゆる「シンガーソングライター」といって、自分で作詞作曲まで手がける歌手の場合は、たいていピアノやギターを弾くことができます。

楽器のスキルアップをしながらコードを覚えたり、音楽理論を学んでいったりすれば、歌手としての活動の幅も広がっていくでしょう。

ちなみに、自分で作詞作曲まで行うと、印税収入も増えるというメリットもあります。

体力づくり

「本気で歌う」ということは、思っている以上に体力を要します。

プロともなれば、常に大勢の人から見られる緊張感のある中で歌い続けなければなりませんし、全国ツアーなどで移動することも多いです。

また、1時間を超えるステージをこなすためには、相当な体力が必要です。

もちろん、歌唱力を上げるうえでも肺活量や筋力は欠かせません。

そのため、歌手としてやっていくのであれば、体力づくりはボーカルトレーニングとともに基本中の基本となります。

実際、プロの歌手はジムに通って筋力トレーニングをしていたり、自宅でも定期的に腹筋・背筋・腕立て伏せ・ランニングを日課としている人が少なくありません。

歌手というのは一見すると華やかな職業に見えますが、毎日の地道な積み重ねによって伸びのある大きな歌声は作られているのです。