大手は新卒中心
化学メーカーでは、大きく分けると「新卒採用」と「中途採用」の2種類の採用試験を実施しています。
新卒採用は、大学や大学院を出たばかりの人で、職歴がない人を対象としたものとなり、大手化学メーカーはこの試験で一度に多くの人数を採用し、自社で時間をかけて育てていくといった流れができています。
「総合職」として募集されることが多く、職種は研究開発、生産技術、品質管理などの「技術系」と、営業、購買、総務、人事、経理といった「事務系」の2通りに大別されます。
事務系は学部・学科不問であることがほとんどですが、技術系の場合には機械、化学工学、電気電子、農学・生命・バイオ・生物、高分子などを学んできた理工系学部・学科の人が知識を生かすことができます。
大手化学メーカーの求人数は比較的安定しており、だいたい総合職全体で100名程度の新卒を採用するところが多いようです。
中規模のメーカーでも、大手ほどではなくても定期的に新卒を採用する企業は少なくありません。
大手の就職倍率は厳しくなりがち
化学業界は景気の変動を受けにくいといった特徴があることから、総じて年収が高めの業界とされています。
最大手企業になると、30代でも管理職になり年収1000万円に到達するような人もそれなりに多くみられ、福利厚生なども充実していることから、やはり就職先としての人気は高いです。
新卒の場合は人物重視の採用となりますが、かなり多くの学生が集まってくることも多く、志望動機を練るなど、しっかりと対策をしておかなければ内定を得るのは難しいかもしれません。
中途採用の場合
一方、新卒とは別で中途採用を行っている企業もたくさんあります。
中途採用は新卒とは異なり、職種別採用になるケースがほとんどです。そして、基本的には即戦力として活躍できる社会人経験のある人が求められます。
前職での経験やスキルを生かして活躍ことができますが、人員が不足した場合に求人が出ることが多く、希望するタイミングで募集されていないこともあるため注意が必要です。