人事のキャリアプラン・キャリアアップするためには?

人事に配属されたら

人事は採用、教育、労務関連など広い業務範囲があるため、キャリアパスもさまざまです。

大手企業では人事部のなかでも「採用担当」「教育担当」「労務担当」といったように分業されているケースも多く、人事のすべての業務を経験しないケースも少なくありません。

一方、中小企業の場合、業務範囲は広いものの、専門性の高い業務にまではアウトソーシングすることも多く、専門性が育たない場合もあります。

基本的には新卒採用や給与関連業務など、それぞれの仕事のなかから比較的難易度の低い業務からスタートし、徐々に経験を積みながら、より経営に近い研修や制度設計などの業務に関わっていきます。

配属から5~10年ほどで各分野のマネージャーになる場合が多く、10~20年くらいで人事部門を統括する立場になるのが一般的です。

人事としてスキルアップするには

人事としてのスキルアップの方向性は、各業務で専門性を高める方向と、人事の仕事全般を突き詰める方向があります。

企業規模によって取りやすい方向が変わってくるため、職場を選ぶ際には希望するキャリアパスと合っているかもよく考えましょう。

専門性を突き詰めたい場合は、大企業のように専門部署がはっきりしている方がよく、資格学習や実務を通して専門性を高めます。

幅広い仕事に触れたい場合は、専門が明確に分類されていない企業の方がよく、この場合は経営やマネジメントについて深く学んでいくのがよいでしょう。

SNSを使った採用マーケティングやダイバーシティ対応など、人事の仕事の幅はどんどん広がっています。

そのため、自社では十分な仕事ができるとしても、規模や環境の違う職場でも通用するかはわかりません。

スキルアップのためにも、常に新しいことを学び、自らの市場価値を高めていく姿勢が大切です。

将来的に転職や独立を考えている場合は、実務能力の向上だけではなく、資格取得など客観的にスキルを示すための材料も準備しておくようにしましょう。

人事のキャリアパス・キャリアアップの考え方

人事のキャリアパスを大きく分けると、実務能力を磨いて特定分野の専門家になるか、もしくは経営について理解を深めて企業の役員層に入っていくかが考えられます。

専門家を目指す場合は、「中小企業診断士」や「社会保険労務士」など士業に属する資格を取得して独立したり、組織人事コンサルタントなどとして活動したりする形が目標となるでしょう。

社内では、役職数や人員数に制限があるため、なかなか思うようなポジションで仕事ができないことも多いため、企業を離れることも前提に準備していくことが大切です。

企業内部でキャリアアップを考える場合は、人事に関する幅広い業務について網羅的に学ぶだけでなく、企業経営についても学んでいく必要があります。

また、社内の調整力や影響力も大切になるため、実務だけでなく社内人脈の構築も意識して行っておくとよいでしょう。

人事の仕事は人間を対象とすることから、同じ仕事をした場合でも、同じような成果が出るとは限りません。

成果創出や昇進・昇格のためにも、実務能力やヒューマンスキルを常に成長させるために努力し続けることが大切です。