自衛官の種類は? 陸上・海上・航空自衛隊の役割

自衛官の職種は多岐にわたる

自衛官というと、どのような仕事をしているイメージがあるでしょうか。

きっと、多くの人が「陸上自衛隊の戦闘部隊」や「海上自衛隊の通信員」「航空自衛隊のパイロット」のように、戦闘や防災に直接的に携わっている人のことを思い浮かべるのではないでしょうか。

しかし実は、「自衛官」には、100種類近くもの職種・職域があります。

「戦闘」や「災害時の救援活動」に携わる人もいれば、そういった人たちを後方支援をするための「看護」や「衛生」に携わる人もいますし、「物資の調達」の計算を専門にする人や、新しい装備の研究・開発をする人、さらに訴訟や損害賠償の「法務」に携わる人もいます。

また、隊員の士気をあげたり広報活動を行ったりするための、「音楽隊」に入っている人もいます。

自衛隊は巨大な組織であり、その組織内であらゆる業務が遂行できるよう、実にさまざまな職種の人たちが働いています。

自衛隊の種類と役割

それでは、具体的には自衛隊にどのような職域があるのか見ていきましょう。

ここでは、「陸上自衛隊」「海上自衛隊」「航空自衛隊」のそれぞれのおもな職務内容を紹介します。

陸上自衛隊

陸上自衛隊は、おもに陸において行動し、日本の平和と独立を保つために直接および間接の侵略に対する防衛を行うことを主任務としている組織です。

また、必要に応じて公共の秩序の維持にもあたります。

戦闘現場で戦うおもな職種としては、「普通科」「機甲科」「野戦特科」「高射特科」があります。

情報や設備の面からバックアップするおもな職種としては「航空科」「情報科」「施設科」「通信科」「武器科」「需品科」「輸送科」があります。

隊員の生活や労働環境を整えるおもな職種としては「会計科」「衛生科」「警務科」「化学科」「音楽科」があります。

海上自衛隊

海上永代は、自衛隊のなかでも海上部門にあたる組織です。

日本の領海や排他的経済水域(接続水域を含む)などにおいて警戒監視、情報収集、各種訓練を行い、有事の際には海上交通の安全確保(シーレーン防衛)や周辺海域の防衛に対応します。

海上自衛隊のおもな職種としては、まず海上での戦闘には欠かせない「射撃」「水雷」「機雷掃海」「潜水」があります。

海上の安全を守るための職種が「航海・船務」「通信」「気象・海洋」「機関」「艦船整備」「情報」です。

艦載のヘリコプターに搭乗する「飛行」「航空管制」「航空機整備」の職種もあります。

そして隊員の生活や労働環境を整える「経理・補給」「法務」「施設」「情報」「衛生」「音楽」など、多彩な職種から成り立っています。

航空自衛隊

航空自衛隊は、自衛隊のうちの航空部門にあたる組織です。

おもに空において行動し、日本の平和と独立を守り、直接侵略および間接侵略の脅威から日本を防衛することを任務としています。

航空自衛隊の職種としては、まず空の上での戦闘には欠かせない「飛行」「航空管制」「要撃」「高射運用」「プログラム」「気象」「通信電子」「武装」「整備」「施設」が挙げられます。

さらに他の隊と同じように「衛生」「法務」「警備」「音楽」「会計」「補給」「輸送」といった職種もあります。

自衛隊はひとつの社会のようなもの

ここで紹介してきたように、ひとつの社会ともいえる自衛隊にはいろいろな仕事があります。

職域がこれほど多岐にわたる職場は、世の中を見回してもそうそうないでしょう。

自衛隊は体を張った仕事ばかりと思われがちですが、決してそうではなく、頭脳労働や、裏方としてたくさんの隊員を支えるような仕事も多くあります。

任務の幅が広がっていることから、隊員には多様性も求められるようになっています。

自衛隊で活躍したいという思いさえあれば、あらゆる人の個性や得意分野を生かしやすい組織だといえるでしょう。