ホテルスタッフの働き方の種類とその特徴



ホテルスタッフの雇用形態

ホテルスタッフの雇用形態はさまざまです。

正社員のスタッフだけでなく、派遣社員やアルバイト・パートとして働く人もいます。

ホテルによっては初めから正社員になるのではなく、数年ほど契約社員として働いてから正社員に登用するところもあります。

また、アルバイトやパートとして働いた後に、経歴を生かして別のホテルへ正社員として就職するパターンもあります。

反対に、正社員として勤務していた人が、子育てや介護などのためアルバイトとして働ける職場を探し直すケースもあります。

フロントやハウスキーピング、レストランなどでは学生のアルバイトを採用することも多く、それぞれの働き方やライフスタイルに合わせた雇用形態を選びやすい職業だといえます。

正社員のホテルスタッフ

正社員のホテルスタッフの仕事内容

専門学校や大学から新卒採用でホテルスタッフになる場合や、中途採用を目指す場合は、おもに正社員からのスタートとなります。

現場で働く正社員の場合、基本的な業務内容はアルバイトやパートスタッフとあまり変わらないでしょう。

フロント業務であれば、フロントに立ってチェックインやチェックアウトを担当する、予約の電話を取る、お客さまからの依頼に応えるといった仕事は、雇用形態にかかわらずおこないます。

しかし、ずっと同じ業務をこなしていればよいアルバイトとは異なり、ゆくゆくは現場を統括するのが正社員の役目です。

入社後に研修を受けるなどして、社内の業務を一通り把握している必要があります。

コンシェルジュなど特定の職種のプロを目指す場合も、他部署と連携を取りながら働くことになるため、各業務の詳細を理解していたほうがよいでしょう。

また、全国にチェーン展開するホテルの場合、部署だけでなく支店間での異動を命じられることもあります。

正社員のホテルスタッフの給料・待遇

正社員のホテルスタッフの給料は、働くホテルの規模や部署、役職などによって異なります。

新卒で入社する場合、大卒の初任給は月給20万円前後、短大や専門卒では17万円前後となるケースが多いです。

正社員の平均年収は300〜400万円台といわれており、全業種の平均額よりもやや低いことで知られています。

正社員のホテルスタッフの待遇としては、社会保険や残業手当、住宅手当、各種休暇といった基本的な制度は整っているのが一般的です。

ただし、人手が十分な一部の大手ホテルを除いては、残業が多く発生したり休みがなかなか取れなかったりするハードな職種でもあるため、就職の際には実際の取得状況をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。

派遣のホテルスタッフ

ホテル業界は派遣社員が多い

いまや一般企業でも派遣社員を雇っている会社は増えていますが、ホテル業界はとくにその傾向が強いといわれています。

なかでも、飲食部門(レストラン、宴会サービスなど)では、即戦力となる派遣社員が活躍していることも多いです。

派遣社員といえども、その道のプロフェッショナルであれば、お客さまにとっては質の高いサービスを提供できる立派なスタッフの一員だと見なされます。

派遣社員として働くために

派遣社員としてホテルで働くためには、まず派遣会社に人材登録する必要があります。

ホテル側が掲げる応募資格として、基本的にはホテルスタッフ経験者に限定することが多いです。

ただし、ほかの飲食店を含むサービス業に従事していた経験があれば、相談できる場合もあるようです。

また、正社員と同じように英語力など特別なスキルを持っていれば、アピールポイントになるでしょう。

派遣のホテルスタッフの勤務時間・給与

派遣社員の勤務時間は、正社員と同様にシフト制を組む場合もあれば、派遣先のホテルが定める勤務時間に応じて働く場合などまちまちです。

また、半年ごとに勤務期間を更新するホテルもあれば、特に定めず「長期歓迎」としているところもあります。

給与に関しては、派遣先のホテルが派遣会社に支払った金額から、派遣会社がマージン(仲介料など)を引き、残り分が時給として支払われます。

だいたい時給1300円〜1500円程度が相場となっていますが、派遣先や登録派遣会社によって差が出てきます。

アルバイト・パートのホテルスタッフ

アルバイトのホテルスタッフの仕事内容

将来ホテルの仕事をしてみたいけれど、「どんなことをするのか不安」「自分に合っているだろうか」などと思う場合は、まずアルバイトとして働いてみるのもよいでしょう。

アルバイトスタッフのおもな仕事内容としては、「宿泊サービス(フロント、ベル、ハウスキーピングなど)」もしくは「料飲サービス(ウェイター/ウェイトレス、宴会サービスなど)」などが挙げられます。

もちろん社員と比べて任される仕事の範囲や責任は異なりますが、現場の実務経験はその先のキャリアにも役立ちます。

1日4時間〜8時間程度のシフト制での勤務となるため、給与も時給制になっており、1000円〜1500円程度が相場です。

ただし、深夜勤務手当や残業手当がつくほか、がんばり次第で昇給が見込めることもあるようです。

募集しているのはビジネスホテルから中堅規模のシティホテルが中心となりますが、まれに一流ホテルといわれる大手ホテルでも、アルバイトの募集をかけることがあります。

求人情報は、アルバイトの求人情報サイトなどで探すことができます。

契約社員になれる可能性も

ホテルによっては、アルバイトから契約社員になる道が用意されている場合もあります。

そのためには、ある程度の期間しっかりと働き、仕事をきちんとこなせるようになることが大切です。

お客さまへの接し方が上手など、ホテルスタッフとしての適性があると見込んでもらえれば、ステップアップできる可能性は十分にあります。

ただし、ホテルによっては「アルバイトはアルバイト」と明確に分けている場合もあるため、将来的に契約社員を目指すのであれば、応募時に確認しておきましょう。

リゾートホテルの短期アルバイト

そのほか、ホテルのアルバイトで特徴的なものとして、リゾートホテルでの期間限定アルバイトがあります。

これは、リゾートホテルの繁忙期となる夏休みや冬休みなどに、リゾート地(高原やスキー場など)近辺のホテルに滞在し、ホテルの仕事をするというものです。

学生のアルバイトが中心なので、楽しみながらホテルスタッフを経験してみたいという人にはよいかもしれません。