ディスパッチャーの資格試験の難易度・合格率

ディスパッチャーに必要な資格とは

ディスパッチャーとして働くためには、航行中の航空機と交信するために必要な「航空無線通信士」と、運航管理に携わるための「運航管理者技能検定」の2種類の資格を取得する必要があります。

いずれも国家資格となりますが、ディスパッチャーを目指す場合、まずは航空会社へ就職し、運航管理に関わる部署に配属されたのちに必要な勉強や訓練を経て、合格を目指すのが一般的です。

なかでも、運航管理者技能検定は受験のために一定の実務経験などが求められるため、誰もが簡単に合格できるものではありません。

ディスパッチャーになるには

航空無線通信士資格とは

航空無線通信士は、総務省管轄の国家資格です。
主にパイロット航空管制官などが取得する資格で、ディスパッチャーになるために不可欠な資格です。

試験は無線工学・法規・英語・電気通信術の4科目からなり、3年間で4科目を取得できれば合格となります。

試験は年に2回行われ、受験の際に学歴、年齢等に制限はありません。

運航管理者技能検定

「運航管理者技能検定」は、国土交通省が管轄する試験です。

学科試験と実地試験があり、学科試験は年2回、実地試験は随時行われます。

学科試験では空中航法・航空法規等・航空気象・航空工学・航空通信・施設に関する問題がマークシート形式で出題されます。

航空機や無線通信に関するものだけでなく、気象予報や天気図に関する問題も出されるため、幅広い勉強が必要です。

さらに実地試験では「天気図の解読」や「航空機の航行補助」に関する能力で合否が判断され、学科試験に合格後2年以内に実地試験に合格すれば、資格を得ることができます。

運航管理者技能検定の受験資格

試験を受けるためには以下の2点を満たす必要があります。

・21歳以上であること
・操縦、空中航法、気象業務、機上での無線設備操作、航空交通管制業務、運航管理者の補助
・上記、いずれか1つの経験を2年(運航管理者補助の場合は1年)以上、または2つ以上の経験を各1年以上経験していること

上記の条件から、基本的には航空会社に入社後、運航管理業務の経験を積んだ上で取得するのが一般的です。

社内試験に合格する

ディスパッチャーになるためは、これらの国家資格を取得するだけではなく、各航空会社が定める社内試験への合格をしなくてはなりません。

国家資格取得後は、さらに数年の運航管理補助業務を経て、社内試験を受ける流れが一般的です。

大手航空会社では、業務の際に「見極め」と呼ばれるインストラクターの評価が数回行われ、これをすべてクリアした人だけが社内試験を受けることができます。

実地試験ではより実務に近い問題が出題され、これも数回行われます。

評価基準が非常に厳しく、国家試験の受験より難しいと感じる人も多い難関の試験です。

こうした厳しい社内試験に合格してはじめて、一人前のディスパッチャーとして認められるのです。

ディスパッチャーになるためには、非常に長い道のりになることを覚悟しておきましょう。