大学教授はつらい? 大変なことやよくある悩みを紹介

大学教授のつらいこと・大変なこと

研究費の状態

大学教授にとって、継続的に研究活動をしていくことは不可欠です。

そのため、給与とは別に、充実した研究を行っていくための「研究費」というものが支払われます。

しかし、あまり資金繰りに余裕がない大学や、思うような研究結果が出せていない一部の研究室では、研究室の長である大学教授が研究費を負担する場合があるようです。

また、研究費を稼ぐために、企業に営業をおこなわなくてはならないこともあるようです。

とくに国立大学の場合、最新機器があって学生の人数も多い都市部の大学や、学会の有力者が在籍する研究室が有利となり、資金調達が難しい地方大学の研究室では、年度末になると資金不足に陥るというケースも珍しくないといいます。

研究を続けていくために、研究そのもの以外のことでの苦労があるのも大学教授の大変なところです。

強い精神力も必要

企業勤めの管理職の人のなかには、抱える責任の重さや激務によって心身の調子を崩してしまう人がいるようですが、大学教授のなかにも、研究にのめり込みすぎて精神的に参ってしまう人がいるようです。

どのような研究であっても、すぐに結論や結果がでるものはありません。

研究によっては、明確な成果が見えてくるまでに何年も、何十年もかかるものがあります。

その間、どう自分の情熱とモチベーションを保ち続けていくかということが、大学教授として長く働き続けていくための重要なポイントとなります。

ときに我慢強さも発揮しながら、長い目で見て努力を続けていかなくてはならないことも、この仕事の大変な部分だといえるでしょう。

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大学教授の悩み

大学教授がよく悩むことのひとつに、「授業や研究以外の仕事に時間が取られる」ことが挙げられます。

大学教授のおもな仕事内容は、「授業」「研究」「会議」の3種類に分けることができます。

そのなかでも、とくに事務的な業務に多大な時間がとられてしまうことがあり、それが研究に打ち込みたい大学教授にとってはストレスになることがあるようです。

民間企業で仕事をする場合でも、仕事をする上でさまざまな雑事をこなさなくてはなりません。

とくに役職が上になるほど書類の作成や整理、承認、決済などの仕事が増えて、自分の思う通りに時間を取ることが難しくなるときがあります。

これらの雑事を仕事のうちと捉えるか、無駄な作業と考えるかによって気持ちはだいぶ違ってきますが、大学運営のための会議の時間があまりにも長いなど、建設的でないと感じることも多いようです。

事務的な仕事が重なってくると、授業の準備や研究の時間を確保するために、深夜早朝に仕事をする必要も出てきます。

それが日常となると、体力的にも精神的にも厳しくなるでしょう。

大学教授を辞める理由で多いものは?

大学教授は、ただ研究に没頭していればよいわけではなく、学生の教育や大学の運営に携わる必要があります。

出席日数に不安がある学生をフォローしたり、夜遅くまで試験の添削に追われたり、さらには授業の進め方や入試の準備に関する会議に参加したりなど、拘束時間が長くなる日も多いです。

離職するとすれば、大学教授には定年がないため、年齢を重ねてそうした長時間の勤務が難しくなってきた人が教授を辞めるといったケースが多いでしょう。

ただし、基本的には勤務時間を比較的自由に決められることや、給与も平均よりはかなり高いことから、大学教授の離職率はあまり高くありません。

一方、博士課程を終えて助教になり、講師、准教授を経て教授になるまでの道のりは長いため、教授の役職につく前に辞めてしまう大学教員も少なからずいます。