農学部卒業生の体験談・就職先まとめ
応用生物化学科を目指した理由
高校3年生の時に理系、文系を選択することになり何も考えずに友達が多いのが理系だったので理系を選択しました。
その時点での成績は下位グループで特に理数系が良いわけでもなく大学に入ることもそこまで真剣じゃなかったと思います。
実際大学を選ぶ際も自分は工学系ではないと勝手な思い込みから、理系だけど工学部ではない学部は何か?となった際に、農、薬、医がでてきて、自分の学力で入れそう、かつ実家が農家をやっていたので農学部を選択しました。
若干劣等生でも化学の成績はまだマシだったので、結果として農学部でよかったのかもしれません。
応用生物化学科で学んだこと・役に立っていること
食品に関するロジカルな事を色々学んだおかげで、そのまま食品系の会社で勤めさせていただいています。
化学反応的な作用と食品との結びつき等は、商品開発の際に理屈から説明するときに知識として役に立ちます。
調理専門学校の人達は技術的な事を主に学び、こちらは理論を主に学んでいるので、お互いないものを補ったりして開発を進めれました。
応用生物化学科の雰囲気
同じ理系の工学部とは建物の場所等も違い、当時は離れた場所に農学部の建物もあったので同じ大学でもかなり異質な感じでした
男女比率も理系の中では女子率が高く半々程度だったかと思います。
そのため男ばっかりというようなザ・理系な雰囲気はありません。
中学、高校と男女の感じがうまく築けない子達がちょっと遅くなってチャラくなりだすような感じかもしれません。
応用生物化学科の楽しかったところ
農学部であるため実験が主に楽しかったです。
実際にチーズをつくったりします。
失敗するとそのまま美味しくないチーズが完成しますので、それもまた面白いです。
自分の研究室では秋に毎年ソーセージとハムなどをつくりました。
それに参加しないと卒業できないです。
応用生物化学科のつらかった・大変だったところ
実験には結果等レポートとして提出しなければならないため、楽しいだけでなく、どのような結果かをちゃんと書かないと単位がもらえない点です。
その実験も3年になると週2〜3午後ずっとあります。
また4年になると各所属するゼミで研究を行います。
所属するゼミによっては1晩ずっと残る所もあります。
応用生物化学科の卒業後の就職先・進路
多いのは食品関係、薬品会社かと思います。
その中で営業、開発、研究、製造と部署は違いますが、概ねこの4つぐらいにわかれるかと思います。
私も例にもれず最初は研究その後開発となりました。
現在は生産管理に所属しています。
卒業後の所感・メッセージ
自分の所属したゼミは卒業後も学園祭の時に1年に1回の同窓会のように集まるぐらい人との繋がりが強いゼミに所属させていただいています。
その際に友人、先輩、後輩は自分とは違う仕事しているので、どういう仕事をしているのか他業種の内容を知れるいい機会です。
ただ何となくで大学入ってしまうと後で目的がなかなか見つからず非常に苦労しますが(自分も苦労しました)、概ね何となく入ってしまうことが殆どかもしれません。
4年間の間に自分がどのような方向に進みたいのかを考えてください。
食料環境システム学科を目指した理由
農業機械や植物工場、水の処理などさまざまなことを研究していて面白そうだと思ったからです。
高校生の時に将来の夢が無く、大学で学びたいことも決まってなかったので選択肢の多い農学部にしました。
農学部は植物、動物、昆虫、化学と研究分野が広いです。
食料環境システム学科で学んだこと・役に立っていること
光は波であるということは高校の頃から知っていたり、テレビや電子レンジが電波無しには動かないことは知っていました。
でも、近赤外線を用いることで、さまざまな物質の非破壊計測ができることを知って、計測の世界は奥が深いことに気付きました。
食料環境システム学科の雰囲気
農学部は男女比がほぼ1:1で、男女仲良く授業を受けています。
比較的その分野が好きな人が多いため、興味がない人にとってはテンションについていけないことがあるかもしれません。
先生はその道の最先端を知っていてとても楽しそうに授業をしてくれます。
食料環境システム学科の楽しかったところ
農学部がある大学には必ず附属の農場があります。
そこで畑を割り当てられて自分の好きな作物を育てて、綺麗な作物を作ったら良い成績がつく授業があったりします。
また農場で作った物を学内販売したりして、友達とわいわい過ごす事ができます。
食料環境システム学科のつらかった・大変だったところ
工学部や理学部と比べると基本的には授業が楽なのが農学部です。
ただ、そんな農学部にも難しい授業がいくつかあり、受講生の半分が再履修生だったりします。
友達で力を合わせて勉強することはとても大切であると学びました。
食料環境システム学科の卒業後の就職先・進路
四年で卒業する人もいますが、多くは大学院に進学します。
そして農業機械や計測機器メーカーに進む人もいれば、国家公務員や地方公務員の土木技術職として就職する人も多いです。
また、食品メーカーは根強い人気があります。
卒業後の所感・メッセージ
どこの大学でも同じだと思いますが、大学に入るまでが勝負ではなく入ってからが勝負です。
本当に優秀な人は有名大学でなくても、成績を残すことができます。
農学に興味のある人だけでなく、農学を知らない人にとっても農学部はさまざまな事を学べるためとても良い学部だと思います。
農学科を目指した理由
環境問題にアプローチできるような学部を探していました。
私立の農学部だと、受験科目を、国語か数学かのどちらかから選べたので、数学が苦手な自分には農学部は最適でした。
英語・国語・理科の勉強をすればよかったので。
農学科で学んだこと・役に立っていること
農学の基礎を学びました。
林学、畜産業、農業経済の基礎も基礎過程で単位を取っていたので、少し学習しました。
環境問題にアプローチできるよう、緑地学をメインに履修して、ゼミも選びました。
就職先には直接関係ありませんでしたが、人として学んでおいてよかったです。
農学科の雰囲気
キャンパスが理工学部と農学部しかいないので、キャンパスの男女比は圧倒的に男性が多いです。
農学部だけでみると、6対4くらいでやはり男性のほうが多いです。
田舎の岡の上にあるのんびりしたキャンパスで、素朴な雰囲気です。
農学科の楽しかったところ
自然に恵まれた素朴な雰囲気のキャンパス、学部なので、学生も素朴で親しみやすい人が多く、卒業まで人間関係で悩むことなく、楽しく過ごせました。
それまでの学校生活で地味系なグループに属していた人でも、浮くことなく、問題なく楽しく過ごせます。
農学科のつらかった・大変だったところ
同じ大学でもキャンパスによって全く設備が違い、文系のキャンパスに比べて何もかもが劣っていました。
校舎から学食のメニュー、サークルの数に至るまで、文系のキャンパスがメインという感じです。
受験は文系キャンパスだったので、事前にもっと調べればよかったです。
農学科の卒業後の就職先・進路
ちょうど就職超氷河期世代なので、あまり良い就職先はありませんでした。
農業と全く関係のないIT系に進む人も多かったです。
あとは1年就職浪人をして公務員になる人もいました。
農業系ですと、自分の大学よりも偏差値の劣る東京農業大学のほうが専門的な会社とのパイプが太く、就職も有利なようでした。
卒業後の所感・メッセージ
素朴なほのぼのとした雰囲気で、地味系の人も臆せず楽しめるキャンパスだと思います。
ただ、メインのキャンパスの設備とは格段に劣るので、メインのキャンパスと同じような学生生活が送れるとは思わないほうがいいです。
実際にキャンパスまで足を運んで、まずは雰囲気をつかんでおいたほうがいいでしょう。
農学科を目指した理由
文系よりも理系の方が賢いイメージがあったので理系を選択したものの、自分は物理とか数学分野(いわゆる微分積分)といった科目が苦手だったので、物理化学系ではない理系の学部というと何学部になるのだろうと考えました。
そのうち理学部と農学部の生物系の学部という選択肢が見えたのですが、部屋の中に籠りっきりの勉強よりも、フィールドワーク的な勉強の方が好きだったこともあり、農学部の中でもフィールドワークの多そうな農学科を目指すという方向を選択しました。
農学科で学んだこと・役に立っていること
穀物や野菜など農作物に関する事や、植物の病害虫に関すること、あるいは青果貯蔵学や農業経営学や農業気象学など、授業内容は結構幅広く多岐にわたっていた記憶があります。
おかげで、スーパーなどで野菜を選ぶ時に状態のいい野菜を選べるようになったり、家庭菜園で植える苗もちゃんとまともなものを選べるようになりました。
あと、虫を見ても動じなくなりました。
農学科の雰囲気
今はどうかわかりませんが、当時はほとんどが男子学生でした(比率的には9:1くらい)。
皆自分と同じく、フィールドワーク的な事が好きな学生が多く、キャンプ好きや昆虫採集マニアみたいな学生もいました。
あと学部的な理由もあると思うのですが、農家の後継ぎと言う学生が意外と多くいました。
中にはチャラチャラした人間もいましたが、みな純朴で、いわゆるいい人が多く、卒業後の進路についてもしっかりとした意識を持った学生が多かったです。
農学科の楽しかったところ
農場実習は楽しかったです。
農作業的なことの他にも、合鴨の燻製を作ったり、トラクターの運転実習があったり、夜は夜で飲み会で騒いだりと「本当にこんなんで単位貰っていいのかな?」と思ったくらいでした。
あと、自分の所属していた研究室では、屋外調査と称してクワガタの幼虫を捕獲しにも行きました。
羽化したらオオクワガタだったので驚いたことを覚えています。
農学科のつらかった・大変だったところ
当時は授業への出席率を重視されていたので、アルバイトとの両立が意外と大変でした。
他の学部の学生が簡単に授業をサボって遊んだりバイトしたりしている光景を見て、羨ましく思いつつも、「コイツこんなんで卒業できるのか?」などと思ったりもしていました。
農学科の卒業後の就職先・進路
公務員や農産物などを扱う会社(商社だったりスーパーマーケットだったり)が多かった気がします。
農学部は理系の学部の中でも意外とつぶしの効かない学部なので、前述以外の進路を考えた場合、全学部全学科を募集対象とした企業を選択するしかなかったりします。
卒業後の所感・メッセージ
他の大学の農学部の話を聞いた限り、自分の出身校の農学部はフィールドワーク的なことがイマイチ少なかった気がします。
あと、自分が卒業してから新しいキャンパスへ移転したので、そのことも少々悔しいというか残念に感じています。
逆に良かったのは、地元を離れて進学したことで自分の見聞が広がったことと、自分の知識が確実に増えたと実感できたことです。
今のご時世ですと、親元を離れての進学は大変ですが、確実に自分自身の見識は広がりますので、可能な限りチャレンジしてください。
農学科を目指した理由
小さい頃から自然の中で遊ぶのが好きで、動植物に興味があり、生き物について詳しく学びたいと思い、そうした分野を学べる学部を探していました。
農学部では、農業に関することだけでなく、自然環境やそこにすむ生き物についてなど幅広く学べることが魅力的で志望しました。
農学科で学んだこと・役に立っていること
農学部では実際にフィールドに出て、農業を体験してみたり、山や川で生物観察をするなど、机で勉強するだけでは分からない自然の面白さや不思議さなどを学ぶことができました。
私は現在民間の会社で、生物調査をメインにした環境調査の仕事をしており、大学で学んだ知識やレポートをまとめる方法などがそのまま仕事に役立っていると感じています。
農学科の雰囲気
農学部では農業や林業、環境問題などに興味のある人が多く、それぞれが自分の学びたい分野に対してこだわりを持っていることが多いように思います。
私の通っていた大学では男女比は半々ほどでした。
農学部=農業ではなく、食品開発や化学分析など、さまざまな分野に興味がある人が集まっているので、学生同士で話しているととても刺激的です。
農学科の楽しかったところ
授業で聞いた作物の栽培方法や動植物の生態などを、実際に見に行ったり、触れたりすることができます。
自分達で育てた作物を収穫し、みんなで調理して食べることもありました。
日々新しい発見があるところが楽しいところだと思います。
農学科のつらかった・大変だったところ
生物が相手の実習や実験は上手くいかないこともたくさんあります。
育てていた作物が急に枯れてしまうこともあります。
思っていないところで失敗し、研究室にこもってひたすら実験をやり直すこともしばしばありました。
農学科の卒業後の就職先・進路
農学と関係のない分野の会社に就職する人も多くいましたが、自分が卒業論文で研究していたテーマに関係する職種につく人も多くいました。
たとえば、木に関係する研究をしていた人は森林組合、微生物の研究をしていた人は食品開発の仕事といった感じです。
卒業後の所感・メッセージ
農学部は農業だけでなく、幅広く学べる学部で、何か興味のある分野がある人にとってはとても魅力的な学部だと思います。
特に実際にフィールドに出て、勉強したいという人にはおすすめの学部です。
農学部にはいい意味でマニアックな人がたくさんいます、ぜひ農学部で高め合ってほしいです。