法政大学 文学部 日本文学科の口コミ
日本文学科を目指した理由
子どもの頃に百人一首に興味を持ったのがきっかけで古典文学が好きになり、中学、高校と国語(特に古文)の成績はトップクラスでした。
成績が良くなるとさらに興味をもって勉強するようになり、もっと専門的に古文を勉強したいと思ったので、文学部に進みました。
日本文学科で学んだこと・役に立っていること
高校までの国語の授業とは比べものにならないほど深く、色々な文学作品を学ぶことができます。
論文やレポートはどの学部でも書くことになりますが、文学部、特に日本文学科ということで、日本語の使い方は厳しくチェックされました。
大学生でアルバイトをしているときから社会人になった今まで、話し言葉(敬語含む)や書き言葉(メールや手紙の文章など)をたくさんの人に褒められたのは、文学部で日本語を意識した生活をしていたからだと思います。
日本文学科の雰囲気
学部学科の男女比は半々くらいで、ゼミの内容によって男女が大きく分かれる感じでした。
高校までは休み時間に一人で本を読んでいると、何となく暗い人、という印象を持たれてしまいがちですが、文学部ではそんな人がたくさんいました。
カバンに必ず本が入っているという人も多く、オススメの本を教えあったりできます。
本当に文学が好きで入ったというアツい人もいれば、同じ大学の別学部が本命で、すべり止めで仕方なく来たやる気のない人もいます。
日本文学科の楽しかったところ
好きで入ってきた人であれば、とにかく話が合うところが楽しいです。
今どんな本を読んでいるとか、誰々の作品は文章がどうだとか、文学好きならではの会話が楽しめます。
中学や高校でさわりの部分だけ勉強したような作品を、より深く学べるというのも魅力です。
この作品にはこんな続きがあるのか、これはこんな意味があったのか、というような、新しい発見もあります。
日本文学科のつらかった・大変だったところ
レポートや論文が大変でした。
課題レポートでは、指定の本を読んだうえで書かなければならないことも多く、時間的な余裕がないとかなりきつかったです。
古文関係のレポートを書くときは、レポートに使う資料が漢文やくずし字で書かれていて、まずは解読から・・というようなことも多々ありました。
漢文やくずし字は、現代人にとってはほぼ外国語のようなものなので、興味がないと本当につらい作業だと思います。
日本文学科の卒業後の就職先・進路
大学院に進む人は少数でしたがいました。
大学院の修士課程まで終えて就職する人もいれば、他大学の博士課程まで進んだ人もいます。
就職先はさまざまで、国語の教員、銀行など金融関係、食品関係、アパレル、書店、飲食業、出版関係など多方面にわたります。
学んだことを直接活かすとなると教員くらいしかないため、逆に就職先は限定されることなく選択肢は多いと思います。
卒業後の所感・メッセージ
文学部というと、医学部や看護学部のように直接就職につながるような資格を取るための学部ではありません。
もちろん国語の教員になりたい人にとっては仕事につながりますが、それ以外の人は「勉強するため」に行く学部だと思います。
文学を深く学びたい、文章を書きたいという思いがある人ならば、きっと幸せな学生生活を送れるでしょう。
就職のことが心配なら、早いうちからどんな系統の仕事に興味があるか考える、資格が必要なら個人的に勉強してみるなど、積極的に動いておくといいと思います。