都留文科大学 文学部 英文学科の口コミ
英文学科を目指した理由
私が受験生だった頃は国公立大学が最高で3校まで受験できました。
前期、後期で第一志望である国立大学の理系を受験し、もう一校、どこか受けられるところはないかと探したところ、二次試験科目が英語だけだったので都留文科大学も受けることにしました。
公立大学で、学費が安く、調べてみたところ教授・講師陣が一流、田舎ゆえ、生活費も安かったこと、語学ができればその後、いろいろな意味でキャリアが広がると考えて目指しました。
英文学科で学んだこと・役に立っていること
文学部英文学科ですが、専攻は英語学で、言葉によらないコミュニケーション(ジェスチャー、顔の表情、距離の取り方)などを研究されている先生のゼミを選び、コミュニケーションの道具としての英語と言葉によらないコミュニケーションについて学びました。
このゼミで学んだことは異文化コミュニケーションの難しさです。
何故誤解が生じるのか、外国人と外国語でコミュニケーションする時にはどんな点に気を付ける必要があるか等の知識は今、通訳者として仕事をする上で、とても役立っています。
英文学科の雰囲気
北海道から沖縄まで全国から学生が平均して集まっていることことが特徴で、なんといっても山梨県の都留市という地方の大学なので、のんびりとした雰囲気でした。
とにかくまじめな人が多かったです。
男女比は1:3くらいでした。
仲間の中には奨学金とアルバイトだけで自力で卒業した人もいた位です。
ちゃらちゃらした雰囲気はまったくありませんでした。
英文学科の楽しかったところ
楽しかったところは何と言っても全国いろいろなところから学生が集まっていたことです。
行ったことがない他の都道府県からの友人たちといろんな話をしたこと、皆、仲良く学園祭の時に一緒に鍋をつついたこと、卒論を仕上げるための2泊3日のゼミ合宿などが特に楽しかったです。
英文学科のつらかった・大変だったところ
大変だったことはとにかく夏休みの宿題の量が多かったことです。
レポート形式の宿題が3本、他に英語の小説の和訳を仕上げる宿題が2本ありました。
「本を2〜3冊読んだ程度でレポートを書かないように」という先生の言葉に必死に10冊以上の本を読み、夏休みのほとんどは図書館、自宅で必死に勉強に励み終わってしまいました。
当時はつらく大変でしたが、この宿題のお蔭で文章を書くことが苦ではなくなり、社会人になってから本当に役立ちました。
また、レポートの締め切りに対しても大変厳しかったです。
締切数分前には教務課の職員がストップウォッチを持って原稿提出用の鍵のかかった箱の前に立ち、数秒でも締切に遅れれば箱は撤去され、原稿は一切受け取ってもらえませんでした。
救済措置は一切無し。
きちんと締め切りを守ることの大切さ、厳しさを教えてくれる大学で今は良かったと思っています。
英文学科の卒業後の就職先・進路
私は卒業後海外の大学院に進学し、その後通訳者としての道を歩みましたが、学生の約3割は教職につきました。
そのうち7割が中学校の英語教員、残り3割くらいが高校の英語教員、または英会話学校(イーオンなど)で講師やマネージャーでした。
数は少ないですが英語を活かせる場として外資系企業や航空会社に就職した人もいます。
卒業後の所感・メッセージ
学生だったときは遊ぶところと言えば富士急ハイランドくらいしかない、とんでもない田舎に来てしまった、と思い、また宿題の多さに、夏休みは遊ぶどころではありませんでした。
ですが、本来、大学とは勉強する場所であり、学生らしい学生生活を送れたという点、まじめで勉強熱心な友達に恵まれたこと、海外大学院進学後も、卒業後も先生方との暖かい交流があったことは地方の小規模大学のとても良い点だったと思います。
振り返ってみて、何一つ都留文科大学で学んだことを後悔していません。
受験生の皆さんには大学入学だけではなく、卒業後どのような道に進みたいのかもしっかり考え、目標に向かって頑張って欲しいと思います。
Good luck!!!