舞台俳優・劇団員になるには

舞台俳優・劇団員になるまでの道のり

舞台俳優劇団員になるまでの道のりは、大きく分けて2つあります。

1つは学校卒業後(もしくは中退後)に劇団や芸能事務所に所属する道です。

大きな劇団や芸能事務所だと大きな仕事のチャンスも得られる可能性がありますが、入団・入所には厳しいテスト・オーディションに合格する必要があり、しかも大手であるほど新人はなかなか仕事がもらえません。

もう1つは学校卒業後に役者や芸能系の養成所・スクールに入り、スキルを磨きながらオーディションを受けるという道です。

養成所によっては大手の劇団や芸能事務所とのつながりも強いため、舞台俳優・劇団員としてのスキルを磨きながらチャンスをつかめる可能性が高くなります。

本格的に舞台俳優・劇団員として将来を考えているのであればこの道がおすすめですが、レッスン費用が相応にかかりますので資力を確保する必要があります。

舞台俳優・劇団員になるまでのルート

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舞台俳優・劇団員の資格・難易度

特別な資格や学歴は必要ない

舞台俳優・劇団員として活動するためには、特別な資格や学歴は必要としません。

人によっては子どものころから舞台に立つ機会があることもあり、舞台俳優・劇団員として中卒から活動するというケースもあります。

経験が生きる世界

舞台俳優・劇団員として特別な資格は必要ない一方で、「経験」を蓄積すること自体は舞台俳優・劇団員としての力にフィードバックされます。

舞台俳優・劇団員の仕事は「演じる」ことであり、誰かの役柄になりきるということは「その人物の気持ちや特徴を体現する」ということでもあります。

例えば、さまざまなアルバイトをこなすことで、さまざまな立場を理解することに繋がり、将来的にさまざまな役柄を演じる際に演技力を高める基礎となります。

舞台俳優・劇団員になるための学校と費用(養成所・大学・専門学校)

舞台俳優・劇団員になるための学校の種類

舞台俳優・劇団員になるための学校は、大きく分けると以下の内容になります。
・演劇・芸能系の学科や専攻がある大学
・演劇・芸能系の専門学校
・劇団や芸能事務所の下部のスクール、養成所

大手の劇団や芸能事務所との強いつながりを持っている学校ほど、舞台俳優・劇団員を目指す人が多く集まり、競争倍率が高くなる傾向にあります。

本気で舞台俳優・劇団員を目指すのであれば狭き門に挑戦すべきですが、最初は小さな劇団で下積みをしてチャンスを待つという選択肢もあります。

いずれにしても、舞台俳優・劇団員になるためには相応のお金が必要であり、アルバイトなどで学費やレッスン料をきちんと支払える体制を整える必要がありますが、大手ほどアルバイトが限られるほどに厳しいレッスンスケジュールが組まれている可能性が高くなります。

舞台俳優・劇団員になるための大学

舞台俳優・劇団員になるために「最低限、この学歴は必要」というものはありません。

人によっては赤ちゃんや小学生の頃から子役として活躍していた(現在も活躍中の)人もいるわけであり、例えば医療系の道であれば相応の学歴と資格を必要とするのに対して、舞台俳優・劇団員はその門戸が広く開かれているといえます。

しかし、その門を通ろうとする人は決して少なくなく、ライバルとの競争に勝ち残るためには舞台俳優・劇団員として勝るスキルを身につけることが望ましいです。

大学においても、4年制大学の中には演劇・芸能系の学科・コースが設けられているところがあり、そこで学べば舞台俳優・劇団員として必要なスキルを身につけ、磨くことができます。

ただし専門学校とは異なり、一般的な4年制大学で演劇・芸能系の学科・コースが設けられているところは限られています。

舞台俳優・劇団員になるための専門学校

演劇や芸能の専門学校であれば、一般的な大学の演劇系学科と比較して、より専門的なことが学べます。

舞台俳優・劇団員になるためには発声やダンスなど、実技の部分も重要視されるため、そうしたことを学べる専門学校では実践的な学習が可能となります。

ただし、専門学校は専門的なことを学べる一方で、専門性が高いため進路が限定的になる可能性が高いです。

期間あたりの学費も一般的な大学と比較して割高になる傾向にあるため、学費を捻出するのが大変になる可能性があります。

本格的に舞台俳優・劇団員になりたい、演劇・芸能の道で生きていくという熱意があればよいのですが、あいまいな気持ちで舞台俳優・劇団員になりたいと考えている人には、あまりおすすめできない進路といえるでしょう。

舞台俳優・劇団員になるためのスクール

大手の劇団ともなると、その下部に専門のスクールを設置しているところがあります。

具体的な流れとしては厳しい試験に合格してスクールに入り、そこでスキルを磨きながら過ごし、卒業と同時に劇団に所属するという流れになります。

該当するスクールへの応募資格としては、才能や実力、容姿端麗であることなどが挙げられます。

スクールにより異なりますが、基本的に日々のレッスンは厳しく、他のことと両立させることは難しいです。

この手の大手劇団へのほぼ唯一の入団方法となるため、非常に狭き門であり、いかに熱意を持っているとしてもライバルとの勝負に勝てなければ入団への道は開くことはできません。

場合によっては年齢制限が設けられていることもありますので(某劇団の場合は高校在学中までに限定)、限られたチャンスをつかむためには入念な事前調査と研究が欠かせません。

舞台俳優・劇団員になるための通信講座

舞台俳優・劇団員になるための「通信講座」もあります。

具体的には、通信講座によって「書類選考に勝ち進むための対策」と「面接や演技選考に勝ち進むための対策」を学び、オーディションなどの選考においてライバルに勝利して舞台への出演や、劇団や芸能事務所への所属への可能性を高めるという方法になります。

通信講座であるため、実践的なレッスンと比較して学べる内容は限定されますが、オーディション対策としてもう一歩踏み込みたいという人にとって利用価値のある学習方法であるといえます。

通信講座なのでスケジュールに組み入れやすく、受講料も一般的な芸能系の養成所のレッスン料と比較してリーズナブルなので、利用しやすいのもメリットです。

独学で舞台俳優・劇団員になれる?

舞台俳優・劇団員になるため、つまり劇団や芸能事務所に所属するためには、一部の下部スクールを有する劇団や芸能事務所を除けば基本的に学歴は問われませんので、独学でなることは十分可能です。

舞台俳優・劇団員としての才能や実力に長け、オーディションを受けて採用されて活躍し、それをきっかけにして大手の劇団や芸能事務所にスカウトされて活躍の場を広げるということも考えられる道筋となります。

また、中小の劇団であれば大掛かりなオーディションを開いて高い競争倍率を勝ち進む必要なく所属することも難しくありませんので、そうした場所で実戦形式で舞台俳優・劇団員としてのスキルを磨いていくという人も多いです。

海外留学

本気で舞台俳優・劇団員になり、成功をおさめたいと思うのであれば、海外留学も視野に入れるとよいでしょう。

例えば、ミュージカルの本場である「アメリカ」への留学が多く、海外で舞台俳優・劇団員としてのスキルを磨いて広く活躍したいと考える人は多いです。

舞台俳優・劇団員として成功するためには、持って生まれた才能はもちろん、それ以上に「適切なトレーニングを積み重ねること」が重要であり、日本以上に海外にはその環境が整っています。

舞台芸能の本場である外国であれば教育機関での芸能技術のカリキュラムや養成所の設備も整っていますので、舞台俳優・劇団員として重要な技術を適切なプロセスで高めることができるでしょう。

留学で外国語のスキルを身につければ、海外映画や海外ドラマへの出演も視野に入れることができるかもしれません。

舞台俳優・劇団員の学校選びのポイントは?

舞台俳優・劇団員になるための学校選びは、将来を見据えたしっかりとした計画の下で行わなければなりません。

舞台俳優・劇団員には基本的に年齢の制限はないとはいえ、劇団によっては年齢制限を設けているところもありますし、舞台俳優・劇団員として活躍するためには高い演技力と、演技力を培うための練習の積み重ねが必要不可欠です。

若い年齢で頭角を現すことができれば将来的に躍進できるチャンスが増えるため、本格的に舞台俳優・劇団員を目指すのであれば、目指すビジョンを達成できる道のりをしっかりと見据えて、それに必要なスキルを身につけるための方法を実践する必要があります。

そのための学校選びは、目指すビジョンにとって必要なスキルを身につけるための教育が受けられることや、必ず必要になる場所があればそこに入学・入所するという計画を立て、筋道に従って技術を鍛えていかなければなりません。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

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20代登録比率No.1

舞台俳優・劇団員になるためにはどんな練習をすればいい?

学校や養成所での舞台俳優・劇団員の練習やレッスン

基本的な舞台スキル

舞台俳優・劇団員が学校や養成所で行う練習やレッスンの基本は「舞台の基礎」です。

具体的には、舞台上での動きや姿勢、話し方や発声練習など、どの舞台でも必要となる基本的なスキルを身につけます。

ミュージカルのレッスン

舞台俳優・劇団員としてのレッスンの中には「ミュージカル出演」を視野に入れたレッスンも含まれています。

お腹から声を出す腹式での発声練習とともに、歌やセリフ、さらにはダンスにこれらを組み合わせた実践的なミュージカル技術を習得します。

ダンスでは「ジャズダンス」を基本として、タップダンスやヒップホップなどの現代的なミュージカルに取り入れられているダンスも含めたダンス技術を習得します。

殺陣のレッスン

舞台俳優・劇団員としてのレッスンには「殺陣(たて)」のレッスンも含まれています。

時代劇を題材とした舞台にも出演できるように、殺陣の基本や居合の動きを習得します。

さらに、着物の作法や武士の精神といった、世界観を演出するために必要な知識・技術も学びます。

独学で舞台俳優・劇団員のスキルを学ぶ

感性を磨く

独学で舞台俳優・劇団員を目指すのであれば、第一に「感性を磨く」ことが重要です。

舞台作品や映画の鑑賞だけでなく、アート鑑賞や読書、音楽鑑賞など積極的に芸術に触れることで俳優として役立つ感性が磨くことができるでしょう。

人間観察をする

舞台俳優・劇団員は、舞台ごとにさまざまな「役柄」を演じ分ける必要があります。

多くの場合は素の自分とは異なる人物像を演じることになるため、日ごろから他人を観察し、そのしぐさや感情などを読み取ることで役割を演じる際に役立つでしょう。

極端な話、「モノマネ」をしてみることで、他人を演じる能力が磨けます。

想像力を働かせる

舞台俳優・劇団員として役立つ才能の1つに「想像力」が挙げられます。

例えば、ドラマを見ていて「こんなシーンに遭遇したら、自分ならどうするか?」とか、道を歩いていて「この建物内では今、どんな人間模様が繰り広げられているのか?」などを考えることで、日ごろから想像力が養えます。

朗読を行う

舞台俳優・劇団員はさまざまな「セリフ」を読み上げることが必要です。

この能力を鍛えるためには、日ごろから「朗読」を行うことが重要となります。

例えば新聞や雑誌、小説などの文章を感情を込めたり、逆に淡々と読み上げることで、さまざまな役柄に求められるセリフを読み上げる能力が養えるでしょう。

鏡を見て自分を観察する

ナルシストに聞こえるかもしれませんが、舞台俳優・劇団員としてのスキルを磨く一環として「鏡を見て、自分を観察する」ことも重要なポイントになります。

役者は「他人に見られる仕事」であり、自分自身を見るためには鏡に映したり、動画を録画することが必要です。

こうすることで自身の表情や立ち居振る舞いの癖を見抜くことができ、悪いところを直せます。

舞台俳優・劇団員に向いている人

役者になる熱意を持っている人

舞台俳優・劇団員になるために最も必要な適性は「役者になるという熱意を持っている」ことです。

舞台俳優・劇団員は特に下積み時代はつらい日々が続くことになりますので、舞台俳優・劇団員としての成功を夢見て、その日まで邁進できるだけのモチベーションを維持できることは重要な才能であるといえます。

協調性がある人

舞台俳優・劇団員の活躍の場は、必然的に多くの人と協力して1つの作品を作り上げることになります。

協調性をもち、同じ仕事を協力してこなしていくというチームワークを持っていないと、舞台俳優・劇団員として活動していくことは極めて難しいのです。

コミュニケーション能力があることも、舞台俳優・劇団員として適性があるといえます。

体力がある人

舞台俳優・劇団員は舞台の練習と、生活するための収入源となるアルバイトをこなし、舞台スケジュールに合わせて生活リズムを変えることに耐えられる「体力」があることも重要な適性であるといえます。

体力に自信がない人や体調を崩しやすい人は、舞台俳優・劇団員として活動する中で体を壊してしまうかもしれません。

舞台俳優・劇団員に向いている人・適性

舞台俳優・劇団員のオーディションに合格するには?

舞台俳優・劇団員のオーディション

劇団のオーディション

舞台俳優・劇団員が受けるオーディションとして最も一般的なのは「劇団のオーディション」です。

規模の大きな劇団ではオーディション形式で人を採用することが多く、規模が大きいほどライバルも多く競争倍率も高くなってしまいます。

規模の小さな劇団の場合はちょっとした面接や劇団員からの紹介で入れるケースも多いですが、仕事のチャンスは減ってしまいます。

芸能事務所のオーディション

劇団の他にも「芸能事務所のオーディション」を受けるケースもあります。

特に、まだまだ名前が売れていない俳優の場合は名指しで仕事が入ってくることはほとんどなく、舞台や映画などの仕事が入ってくるチャンスをつかみやすい芸能事務所に所属することを目指す人は少なくありません。

劇団と同じく、規模の大きな事務所ほどオーディション形式を採用することが多く、規模が小さい事務所であれば簡単な形式での入所となるケースも多いです。

舞台の一般公募のオーディション

何かへの所属のためのオーディションではなく、舞台作品などの一般公募のオーディションに参加するというケースもあります。

特に中小規模の作品の場合においてオーディションで俳優を採用するというケースがよくみられるのです。

このオーディションの場合はさまざまな役柄の俳優を必要としているため、応募資格としてプロである必要がないケースも多く、アマチュアでも比較的チャレンジしやすいオーディションであるといえます。

ただし、一般公募していないオーディションも多いので、チャンスをつかみやすいのは劇団や芸能事務所に所属する道となります。

舞台俳優・劇団員のオーディションに合格するコツ

個性を出す

舞台俳優・劇団員がオーディションに合格するためには「個性を出す」ことが重要です。

大手ほどライバルは多く、その中からたった数人に選ばれるためには突出した個性を見せて注目される必要があります。

発言はもちろん、オーディションの最初の関門である「書類選考」に通るためにも、写真や自己PRなどで没個性的な状況にならないように注意する必要があります。

しっかりと事前調査・研究をしておく

オーディションを受けるにあたっては、しっかりとした事前調査および研究が必要不可欠です。

劇団や芸能事務所、舞台や映画において「どのような人物が求められているのか?」を把握していなければ、いくら個性をみせても合格する確率は大きく下がってしまいます。

参加するオーディションが何を主眼に置いて人を集めているのかをしっかりと調査・研究し、それに合った人物像をしっかりとアピールしましょう。

熱意をアピールする

舞台俳優・劇団員にとって大切なことは「熱意・情熱」です。

舞台俳優・劇団員は厳しい練習と生活のための地味なアルバイト生活を続けなければならず、「役者になる・役者として成功してみせる」という情熱を持っていなければとても続けていくことはできません。

また、ときには俳優として過酷な仕事や恥ずかしい仕事をこなさなければならないこともあり、そうした仕事を突破しなければ成功への道が閉ざされてしまうこともあります。

舞台俳優・劇団員は経験が重要なステータスとなるため、簡単にやめられてしまえば劇団や事務所としても困りものですから、そう簡単には諦めないという熱意をしっかりとアピールしましょう。

舞台俳優・劇団員の採用募集状況

舞台俳優・劇団員の募集状況

募集自体はそれなりに多い

一般的なイメージとして「舞台俳優・劇団員になるのは大変」というイメージをお持ちの人が多いですが、実際には多くの劇団や芸能事務所で俳優の募集をかけています。

団体によって差はありますが、劇団や芸能事務所はいつ仕事が舞い込むかわかりませんので、大きな仕事・特別な仕事が入ってきたときにチャンスを逃さないために「素質のある人はできるだけ所属させておきたい」という思惑があります。

そのため、募集自体は随時かけられているところも多いのです。

インターネットで「○○(劇団や芸能事務所名) 募集」と検索してみれば、検索結果の上位に必要な情報が揃うでしょう。

狭き門であることには変わりない

ただし、「募集が多い」イコール「誰でも舞台俳優・劇団員になれる」というわけではない点には注意が必要です。

確かに劇団や芸能事務所は人を募集してはいますが、あくまでも「俳優としての才能がある人」に限られます。

それこそ、大手の劇団や芸能事務所では厳しいオーディション審査に通った一握りの人しかその門をくぐることができない世界であり、成功のチャンスをつかみ取るためには持って生まれた才能と地道な努力の積み重ねで培った実力を持ち合わせていなければなりません。

天性の才能については仕方がないにしても、舞台俳優・劇団員になりたいという熱意と、それに基づく厳しい努力を重ねることは誰にでも可能なことです。

また、俳優としてのスキルだけでなく、その劇団や芸能事務所が求めている人材や採用の傾向について調べることも、舞台俳優・劇団員としての一歩を踏み出すのに重要です。

舞台俳優・劇団員のオーディション

オーディションについて

先ほど「オーディション」について説明していますが、オーデションは大きく分けて「劇団や芸能事務所に所属するためのテストとして行われるオーディション」と、「舞台や映画作品への出演をかけたオーディション」の2つに分けられます。

一般的に劇団や芸能事務に所属して仕事をゲットするという流れになりますが、そうした場所に所属せずに個人として後者のオーディションに募集することも不可能ではありません。

出演をかけたオーディションは年間を通じてさまざまな種類のオーディションが開催されており、映画や演劇、ミュージカルなど種類豊富です。

オーディションに受かって仕事を得られれば、そこを足掛かりとして大きなチャンスをつかみ取ることも不可能ではありません。

オーディション情報の探し方

オーディションを受けるためには、まず「オーディションの開催情報をチェックする」ことから始まります。

最近ではインターネットを使ってオーディション情報を調べるのがおすすめです。

また、劇団や芸能事務所のホームページにオーディション情報が掲載されていたり、それ以外にもオーディション情報がまとめられている情報サイトも存在します。

所属せずに舞台俳優・劇団員を目指すのであれば、こうしたオーディション情報をこまめにチェックすることをおすすめします。

オーディション情報をチェックする際には、募集要項や開催団体の採用の傾向などを入念に調べておくと、オーディションに合格する確率を少しでも上げることに繋がります。

舞台俳優・劇団員のキャリアプラン・キャリアパス

監督や脚本家などの劇団関係者

舞台俳優・劇団員としての経験を活かして、役者ではなく「役者を支える立場」として活動の場を移す人もいます。

舞台俳優・劇団員として演技をこなしてきた経験を、今度は舞台俳優・劇団員の裏方に位置する監督や脚本家といった仕事に生かすのです。

また、ケガなどで舞台俳優・劇団員として活動を続けられなくなった人が、それでも舞台や劇団に関わり続けたいということで裏方スタッフになるというケースもあります。

芸能事務所などからのスカウト

舞台俳優・劇団員として活躍し、人気や知名度が高まれば、芸能関係者の目にとまることも珍しくありません。

運よく大手事務所にスカウトされれば、テレビ番組やコマーシャル、映画などさまざまな舞台で活躍することができ、さらに知名度を高めることができます。

フリーランスの俳優

舞台俳優・劇団員は基本的に劇団や芸能事務所に所属しますが、中にはフリーランスとして活動する人もいます。

実績や知名度によっては収入が大幅にアップする可能性がある一方で、費用も自分で負担しなければならないことや、出演交渉なども自分で行わなければならないなど、社会経験や営業力、人脈などが必要となります。

フリーター

舞台俳優・劇団員の中には、鳴かず飛ばずのまま芸能の世界を去る人も少なくありません。

辞める年齢が高くなるほどに転職が厳しくなり、フリーターの道しか残されていないというケースもあるのが現実です。

舞台俳優・劇団員を目指せる年齢は?

舞台俳優・劇団員は、演じるべき役柄が老若男女さまざまであることから、基本的に年齢の問われない(さまざまな世代が必要とされている)世界です。

子役や老人役などもあるので、実力さえあれば小さなころから年を経るまでの長年、舞台俳優・劇団員として活動し続けることができます。

ただし、経験と実力主義の世界であるため、未経験で高齢だと舞台俳優・劇団員になるには不利な側面もあります。

とはいえ、高齢になってから舞台俳優・劇団員になったという例もありますので、経験と実力を覆すほどの「熱意」があれば、舞台俳優・劇団員になる年齢制限はないに等しいのかもしれません。