バリスタの働き方の種類とその特徴

バリスタの雇用形態

バリスタのおもな活躍の場としてカフェやバール、レストランが挙げられますが、こうした場では、大きく分けて「正社員」「派遣」「アルバイト・パート」の3種類の形で働く人がいます。

なかでも正社員として働く場合は、給与面や待遇面では最も充実しているといえるでしょう。

お客さまの前では「バリスタ」として仕事をしますが、一般的な会社員と同じように、勤めているお店を運営する会社から毎月決まった給料がもらえ、福利厚生なども適用されます。

一方、フルタイムで働くのは難しい場合など、あえて正社員以外の雇用形態で働く人もいます。

また、店舗によっては見習い中はアルバイトとして働き、実力が認められると正社員へステップアップできるしくみを設けているところもあります。

ここからは、それぞれの雇用形態について詳しく紹介します。

正社員のバリスタ

正社員のバリスタの働き方

正社員のバリスタとして働く場合、だいたいは1日8時間程度の勤務となります。

休日は週に1日~2日程度となるケースが多く、休暇制度としては有給休暇のほか、夏季休暇、冬季休暇、慶弔休暇などが一般的ですが、勤務先によって異なります。

店舗によっては、アルバイト・パートスタッフの人手が足りない場合には、正社員が休みを削って働かなくてはならないこともあるようです。

なお、正社員のバリスタであれば、店長やマネージャークラスの役職者を目指していくこともできるでしょう。

給料に関しては、アルバイト・パートは時給、契約社員は日給の形となりますが、正社員の場合は月給となり、さらに賞与(ボーナス)が出ることもあります。

他の雇用形態に比べると、生活を安定させやすいでしょう。

未経験からでも正社員として働ける?

店舗によっては、未経験者でも正社員のバリスタ見習いとして採用され、現場で仕事を覚えていくことができますが、なかには「正社員採用は経験者のみ」となっている場合もあります。

とくに一流のバリスタが在籍するような有名店では、経験の浅い人がいきなり正社員として採用されるのは難しいことが多いようです。

その場合、まずはアルバイトなどで経験を積み、ある程度の知識・技術を身につけて正社員としての就職を目指す人もいます。

派遣のバリスタ

派遣のバリスタの働き方

バリスタとしての知識や技術を持つ人のなかには、「派遣」のスタイルで働いている人もいるようです。

ただし、派遣のバリスタの場合、一般的なオフィスワークの派遣社員の働き方とは多少異なると考えておいたほうがよさそうです。

よくあるのは、企業などが自社のイベントや展示会などで1日あるいは数日間にわたって来場者にエスプレッソを振る舞おうとする際に、その会場に赴き、バリスタとして仕事をするというケースです。

しかし、雇われバリスタの多くは、たいてい正社員やアルバイト・パートのスタイルで働き、勤務先となる店舗のスタッフとして、短期間あるいは長期にわたって仕事をします。

したがって、先述したようなバリスタの派遣の求人はさほど多くないと考えておいたほうがよいでしょう。

派遣のバリスタとして働くには

派遣のバリスタは、企業などが各種パーティーやイベントなどを開催する際に、来場されたお客さまに対して、エスプレッソやラテアートなどのサービスを提供することが多いようです。

数は多くありませんが、こうしたバリスタの派遣サービスを提供する会社が存在しています。

そうした会社に登録することで、派遣のバリスタとして活躍することができるでしょう。

案件によっては、日本全国へ出張して仕事をすることもあります。

派遣のバリスタは1回の仕事ごとに報酬をもらうことが多いようですが、個々の技量によってその額は異なり、大会入賞経験があると一般的なバリスタよりも高額な報酬がもらえるようです。

派遣の場合、正社員のように、同じ店舗で腰を据えてキャリアを築いていくことは難しいと思われますが、さまざまな現場でバリスタとしての腕を発揮したいと考える人には、やりがいを感じられる働き方といえそうです。

ただし未経験では難しい働き方となるため、ある程度のスキルを持つ人が派遣として働くことが一般的です。

アルバイト・パートのバリスタ

未経験からでもスタートしやすい

有名店の場合、バリスタ経験者しか採用を行わない店舗もありますが、なかには熱意のある未経験者を採用してくれるところもあります。

その場合は一般的に「見習い」としてアルバイト・パートからのスタートとなります。

アルバイト・パートは、社員に比べれば給料や待遇は良くないのが通例ですが、自分の努力次第では昇給も可能ですし、社員へのステップアップも望めます。

しかし、もし本気でバリスタを目指していくのあれば、厳しい下積み期間に耐えなければなりません。

自分の気持ちが本物かどうかを見極めるためにも、まずはアルバイト・パートからスタートしてみるのもよいでしょう。

アルバイトであれば「1日4~6時間程度」など短時間だけ働くことも可能ですから、バリスタの学校と同時並行で仕事をすることもできます。

勤務先はどうやって探せばいい?

大手コーヒーチェーンの場合、基本的に1から10までマニュアルが存在し、そのマニュアルに従って動くことになります。

また、コーヒーやドリンクの種類が限られており、複雑な知識を要求されないため、本格的なバリスタを目指す人にはあまり適していないといえそうです。

ただし「接客の基礎を身につける」「飲食店の雰囲気を味わう」ということであれば、チェーン店でも学べることは多々あるでしょう。

もし、本格派のバリスタを目指すためにしっかりと修業を積みたいのであれば、バールやコーヒー専門店など、バリスタの存在をウリにする店を探すとよいでしょう。

コンクール受賞実績があるバリスタがいるような店舗であれば、非常に多くのことが学べるはずです。

しかし、その分、アルバイト・パートであっても採用基準が厳しめであったり、仕事はハードになることも考えられます。