税関職員に必要なこと、求められること

貿易知識と英語力

日本の窓口となる仕事をするため、日本だけでなく世界の情勢に興味を持ち、情報収集をすることが大切です。

通関審査をする税関職員は、貿易の知識も必要です。

「インコタームズ」といわれる世界共通の貿易取引条件は通関審査の基本事項です。

また、海外との取引は、公用語である英語の書類がほとんどですので、最低限の英語読解力は持っておきたいものです。

貿易取引をしている人の中には外国の方も多くおられますので、英語でのコミュニケーション能力もあるに越したことはありません。

いろいろなことに興味をもつこと

輸出入される貨物は、どんどん新しい商品が開発されています。「統計品目番号」を振り分けるには、その商品の情報を知ることが必要です。

商品の情報に詳しいのは、輸出入をしている人自身ですが、一般的な商品知識は必須です。

広く浅くさまざまな商品に興味を持ち、知っておくと、輸出入者から提示された資料も素早く理解できるでしょう。

強い責任感

会社員なども同様ですが、とくに税関職員には強い責任感が必要です。

空港での入国審査では、相手が挙動不審な部分はないかに気を配り、荷物検査では、危険物や薬物などが荷物に紛れ込んでいないかを、入念にチェックします。

自分の仕事が、日本の安全を担っているという責任を常に感じる一方、達成感も一塩です。

貿易における通関審査や検査を行うときも、書類に誤りや不備がないかを細かく確認します。

とくに輸入された貨物にかかる関税を間違えてしまうと、企業や人に多大な影響を与えてしまうことにもなりかねないので、とても神経を使います。

鋭い観察力

社会悪を排除し、日本の安全を守るという意味では警察官と似通う部分があります。

麻薬などの薬物は、見つからないように他の貨物の中に入念に隠して、日本に入ってきます。

それを見破る力は、経験ももちろんですが、鋭い観察力が物を言います。

入国審査時でも、相手の目線の動きやしぐさ、言動を、さりげなくかつ鋭くチェックします。そして怪しいと思った相手が、尻尾を見せるように上手に誘導するのです。

このように鋭い観察力は税関職員に求められる能力のひとつです。