税関職員が勉強すること

法律や簿記・財務等に関する幅広い知識

税関職員の仕事は、その名のとおり「税=税金の徴収」と「関=通関手続き」です。そのため、税金を徴収するには、簿記や財務について学ぶ必要があります。

また、輸出入する企業の貿易取引の流れやその形態(直接貿易、間接貿易)を知る必要があります。

・直接貿易:輸出者、輸入者が直接貿易取引を行うこと
・間接貿易:直接貿易ではなく、商社などの仲介者を挟んで貿易取引を行うこと

輸入貨物の関税は、「貨物の価格+運賃+保険+加算費用-減算費用」の合計額に対してかかります。加算費用、減算費用は、仲介料や値引きなどがそれに当たります。

つまりお金の動きを知ることで、税金の徴収漏れがないかということを判断できるのです。

コミュニケーション能力を身につけることが必要

税関職員の仕事のほとんどが人と接する仕事です。

通関審査では通関業者、輸出入者と接しますし、事後調査では、輸出入をしている企業の社長や責任者と関わりがあります。

また、外国船舶の監視・取締業務では、外国船の乗組員などとやりとりをすることもあります。

日本の関を守る税関職員の仕事を円滑に進めるためには、接する人たちとのコミュニケーションが大切です。

国家公務員という威厳をもつことは大切ですが、相手から情報をうまく引き出す能力や、理論的に説明する会話力が必要となります。

研修では、現場を想定したシュミレーションを行い、現場で役立つ力を身につけます。

語学力とプレゼンテーション力

総合職で採用された税関職員は、後の幹部候補です。そこで、日本だけでなく海外を視野に入れた教育を受けます。

言語も、英語だけでなく、中国語、フランス語、ロシア語など多岐にわたります。

自己学習を基本としていますが、e-ラーニングを利用したオンラインで勉強できる環境も整っています。

また、ゆくゆく海外でのプレゼンテーションを行わせることを目標としているので、プレゼン技法の習得ができる研修も行っています。

税関研修所に幹部候補を集め、1〜2週間の期間、集中して行う検収も少なくありません。