「人物試験」で問われる志望動機
財務専門官採用試験では、1次試験の筆記試験をクリアすると、2次試験で人物試験が行われます。
この人物試験は、「人柄、対人的能力などについての個別面接」と発表されています。
面接官からは、さまざまな質問を通して志望者の性格や人間性、コミュニケーション能力などを見られますが、その中で志望動機は必ず問われると考えられます。人物試験も合否の判断材料となるため、きちんと準備をして臨む必要があります。
志望動機を考えるのは大変ですが、面接は筆記試験だけでは判断できない、熱意や人間性をアピールするチャンスでもあります。
少し特殊な仕事であるだけに、まずは「なぜ、財務専門官の仕事にに興味を持ったのか?」ということや「どんな仕事をしたいのか?」といったことから考えていくとよいでしょう。
志望動機の一例
頭に入れておくべきなのは、国家公務員は「国民全体の奉仕者」であるということです。
他社との競争の中で対価をもらい、独自のサービスを提供する民間企業とは異なり、公務員は国民から税金を預かり、それをもとに国や地域全体に対するサービスを提供しています。
財務専門官は「財政や金融のプロフェッショナル」として国と地域の架け橋となりますが、財務専門官以外にも財政や金融に関わる仕事、地域に貢献できる仕事は数多くあります。
財務専門官の社会における役割、仕事内容をきちんと把握したうえで、「なぜ公務員なのか?財務専門官なのか?」といったことを、自分の言葉で話せるようにすることが大切です。
財務局での仕事は財政・金融・国有財産など幅広く、さまざまな仕事を経験しながらスキルアップできるという点に魅力を感じ、財務専門官を志す人が多いようです。
もちろん、これだけが正解ではありませんが、「どんなことにも積極的にチャレンジする」といった姿勢を見せることは大切です。
また、国家公務員としての職務の重要性をきちんと認識し、仕事に対して「強い責任感」を持って向き合う覚悟があることもアピールするとよいでしょう。