ユーチューバーの仕事内容とは? 役割や仕事の流れについて解説

ユーチューバーとは一般的に、動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」にオリジナルの動画をアップし、その広告収入によって生活している人のことをさします。

動画をアップすることは誰にでもできますが、多額の収入を得ている人は限られており、ユーチューバーとして生活するのは簡単なことではありません。

ここではユーチューバーの仕事内容、役割、仕事の流れなどについて解説します。

ユーチューバーの仕事とは

ユーチューバーとは一般的に、動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」にオリジナルの動画をアップロードし、その広告収入によって生活している人のことをいいます。

「ユーチューブクリエイター」といった名称で呼ばれることもあります。

前提として、YouTubeに動画を投稿すること自体は誰でも可能です(ただし、13歳以上でなければYouTubeのアカウントは作れません ※2020年11月時点。「YouTube Kids」を除く)。

特別な資格や学歴は必要なく、YouTubeに自分のチャンネルを作り、動画をアップロードすれば「ユーチューバー」と名乗ることは可能です。

しかし、動画を数本アップロードしただけで簡単に収益を出せるわけではなく、継続的に新しい動画を作り続けたり、ファンを増やしたりする努力が求められます。

実際、YouTubeを通して多額の収入を得ている人は限られており、ユーチューバーとして生活するのは大変なことです。

ユーチューバーは、IT技術の進歩とともに生まれた比較的新しい職業であり、YouTubeへの動画投稿を専業として本気で活動する人と、趣味や副業として活動する人との境界があいまいな部分があるのが実情です。

ここでは、YouTubeで収益を出している人の働き方や仕事の特徴を中心に紹介しています。

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ユーチューバーの業務の内容

動画を収益化する

お金を稼いでいるユーチューバーは、基本的にYouTubeの「パートナープログラム」の審査を受け、それに参加しています。

パートナープログラムへ参加したうえでユーチューブ上に動画をアップロードすると、動画の中に企業広告が入り、その広告の視聴回数に応じた「広告費」が手元に入る仕組みとなっています。

なお、パートナープログラムには以下のような利用資格が設けられています(2020年11月時点)。

  • 有効な公開動画の総再生時間が直近の12ヵ月間で4,000 時間以上であること
  • チャンネル登録者数が1,000人以上であること

上記のほか、YouTubeの収益化ポリシーの順守や、パートナープログラムを利用可能な国や地域に居住していることなどの条件を満たす必要もあります。

また、審査を受けて収益化が可能になったとしても、YouTubeでの広告収益は1再生あたり約0.05円~0.1円ほどといわれており、大きな収益を上げるのは簡単なことではありません。

こうした仕組みの下で、ユーチューバーはオリジナルの動画を次々に撮影・編集し、多くの視聴者を集めることによって収益向上を目指しています。

その他の収益化方法として、自分の動画(チャンネル)に「アフィリエイト」という収益化の仕組みにもとづく商品・サービスの紹介URLを貼る方法や、YouTubeの「メンバーシップ」制度を利用し、チャンネルのファンクラブのようなものを作る方法などもあります。

ファンづくり、別ビジネスの展開

ユーチューバーとして多くの視聴者を集めるには、「ファン」になってもらうことが不可欠です。

新しい動画をアップするたびに「必ず見たい!」と思ってくれるファンを増やすことによって、少しずつ収益アップにつなげられるからです。

ときにはライブ配信を行ってファンからの質問にリアルタイムで答えたり、動画につくコメントに対して返事をしたりします。

ある程度の人気が出てくると、対面でファンミーティングなどのイベントを開催し、ファンとの関係性を構築していく人もいます。

ファンを増やすなかで、自身でファッションアイテムをプロデュースしたり、雑貨などの商品を企画・販売したりと、別のビジネスにも手を広げていく例も見られます。

ユーチューバーの役割

YouTubeのサービスがスタートしたのは2005年です。日本においてユーチューバーが増え始めたのは、パートナープログラムが一般ユーザーへ解放された2011年以降といわれています。

その後、スマートフォンの普及や社会全体でIT化が進み続けるなかでYouTubeの利用者は急増し、動画を発信する側のユーチューバーは、もはやなくてはならない存在になりました。

現在のYouTubeでは、純粋に笑って楽しめる「エンターテインメントコンテンツ」はもちろん、知識やスキルの習得を目的とした「教育系コンテンツ」「ビジネス系コンテンツ」などのニーズも増しています。

YouTubeの楽しみ方は人それぞれですが、次々と興味対象が変わっていく視聴者の心を掴み、視聴者に気づきやワクワクを与えることが、ユーチューバーの重要な役割だといえるでしょう。

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ユーチューバーの勤務先の種類

ユーチューバーの大半は、どこかの企業に勤務するのではなく、独立した個人(もしくはカップル、グループなど)で活動をしています。

ただ、完全なフリーランスのスタイルで活動する人もいれば、事務所に所属する人もいます。

ユーチューバーの活動をサポートする事務所はいくつもあり、その代表的存在が「UUUM(ウーム)」です。

UUUMには、ユーチューバーのパイオニアである「HIKAKIN」「はじめしゃちょー」をはじめ、多数のユーチューバーが所属しています。

ユーチューバーの事務所は、ユーチューバーに対して以下のようなサービスを提供しています。

  • 企業案件の紹介
  • 事務業務のフォローやサポート
  • 動画撮影や編集のアドバイス
  • イベントの企画、開催、運営

など。
ユーチューバーが有名な事務所に所属することで、他のユーチューバーとコラボ撮影をしたり、大勢の人が集まるイベントに参加できたりする可能性が高まります。

また、動画制作に行き詰まったとき相談できたり、事務所に届くクライアント企業からの仕事の案件を回してくれたりすることもあります。

ユーチューバーの事務所の役割は?

ユーチューバーの仕事の流れ

一言でユーチューバーといっても、その活動のスタイルは十人十色です。

そのため、決まりきった仕事の流れはないと考えておいてよいでしょう。

ここでは、まったく何もない状態から動画を作り、一般の人々が視聴できる形に仕上げるまでの一連のおおまかな流れを紹介します。

1.動画の内容(企画)を考える

2.撮影をする
企画に応じて自宅のほか、屋外や特定のイベント時などに撮影することも。

3.編集をする
編集ソフトを使って不要なシーンのカット、効果音やテロップ入れなど。

4.サムネイルを作る
「サムネイル」とは、動画のトップ画面になる静止画のことです。

5.編集済み動画をアップロードする

6.動画を公開
公開後は視聴回数やコメントなどを確認し、次の動画制作に生かします。

一方、事務所に所属した場合、収益の何割かをマネジメントフィー(活動のサポートに関する費用)として支払わなくてはなりません。

さらに事務所の意向によって、動画制作においての制約や制限が出てくることもあります。

ユーチューバーと関連した職業

ユーチューバーと関連した職業に映像クリエイターがあります。

映像クリエイターとは、テレビのコマーシャルや映画、ミュージックビデオ、ゲーム作品などで用いられるさまざまな映像作品を制作する人のことをいいます。

高性能なビデオカメラによる撮影技術や、最新のCG技術を使いこなすスキルが求められる仕事です。

ユーチューバーの場合、ほとんどは個人で活動しており、自主的に企画を考えて視聴者にウケそうな作品を作り続けます。

名前が世に知られてくれば、企業から直接依頼を受けて商品PRなどの動画を作る人もいますが、あくまでも「自分でネタを集め、企画を考えて動画にする」のが基本です。

しかし映像クリエイターの多くは、映像制作専門の会社に所属するかフリーランスで活動し、企業などのクライアントから依頼を受けて、相手の目的やニーズに沿う映像を作ることを仕事とします。

映像クリエイターの仕事

ユーチューバーの仕事内容のまとめ

ユーチューバーの仕事を簡単に説明すると、動画の企画を考え撮影・編集し、動画を公開することです。

YouTubeを通して多額の収入を得ている人はごく一部であり、ユーチューバーとして生活するのはとても大変です。

ですが、公開した動画によって視聴者が楽しいと感じてくれて、その反応がダイレクトにわかるのはユーチューバーの醍醐味といえるのではないでしょうか。