傭兵のつらいこと・大変なこと・苦労

傭兵のつらいこと・大変なこと

死を間近なものとして感じること

傭兵にとって最もつらいことのひとつは、仲間の命が失われる瞬間をすぐそばで見ることです。

自分は運良く助かったけれど、すぐそばで、ついさっきまで会話をしていた仲間が撃ち殺されてしまった…。

傭兵をやっていれば、そんな機会にも必ず直面します。

いくら覚悟しているとはいえ、死を間近に感じればやはり恐怖感を覚えますし、立ち直れないほどの悲しみの気持ちがわき起こることもあります。

しかし、落ち込みを引きずっていたら仕事になりません。

そういったつらさは、何度も戦場に行くうちに徐々に慣れてくるところはありますが、人によってはショックが大きく、この仕事を続けられなくなることもあるようです。

満足できるほどのお金がもらえるとは限らない

傭兵は、決して稼げる仕事ではありません。

最低限の衣食住以外は「無給」に近い状態で働くことも珍しくはありませんし、わざわざアルバイトで必死に貯めたお金をはたいて、自腹を切って戦地へ向かう人もいます。

こういった職場環境であることは傭兵たちのなかではよく知られていますから、お金を一番の目的にして働く傭兵は、ほぼいないと思われます。

しかし、いつ死ぬかわからないという状況下で、苦しい生活を送らなければならないのはやはり大変です。

自分が戦う理由や、傭兵の仕事そのものにやりがいを見出せないと、ただ「命の危険を伴う厳しい仕事」という風にしか考えられなくなってしまうでしょう。

想像を絶する訓練も

傭兵は、基本的に即戦力としての活躍が期待されますが、入った部隊によっては特別な訓練が実施されます。

訓練内容はとにかく厳しく、肉体の限界まで筋肉トレーニングをしたり、森の中で長時間動かずに身を潜め続けたり、逃走の訓練として本物の銃で発砲されているフィールド上を一目散に走り抜けたりするようなものもあります。

訓練によって傭兵の仕事の厳しさに気付き、そこでギブアップしてしまう人もいるようです。

強靭な肉体と、何よりもタフな精神力がなければ、傭兵を続けるのは難しいでしょう。

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傭兵の悩み

「つらいこと」としても挙げたように、傭兵として働いていると、命を失う場面にも直面します。

自分の手で敵の立場の兵士を撃つかもしれませんし、もちろん自分が同じような目に遭う可能性だってあります。

日常生活ではまるであり得ないような危険な体験をすると、いわゆる「PTSD:心的外傷後ストレス障害」といって、強い恐怖の記憶がトラウマとなり、立ち直れなくなる人もいます。

こうなると、傭兵の仕事を続けるのはもちろん難しいですが、普段の生活でも苦しみを抱えながら生きることになるかもしれません。

傭兵経験者で、PTSDになってしまった人もそれなりにいるようです。

傭兵を辞める理由で多いものは?

傭兵という特殊な職業は、ほとんどの人にとって、一生涯の仕事として続けられるものではありません。

傭兵は人並み以上の体力を要しますし、何といっても戦地で自分の身を危険にさらしながら働くという、非常に過酷な環境で生きることになります。

そのため、この仕事は人生のある時期だけ、限定的にやっている人が多いようです。

実際に辞める理由としては、負傷して戦えなくなったり、結婚など人生の転機が訪れたり、別のやりたい仕事が見つかったりと、いろいろなケースがあります。

歳をとってからも傭兵として第一線で活躍し続けるのは難しいので、もし傭兵を目指すのであれば、その後のキャリアなども考えておく必要があります。