日本人の傭兵

日本人が傭兵になる理由

軍隊を持たない、戦争も行わない日本で生活する私たちとすれば、「傭兵」と聞いても、それがどのような仕事をする人なのかイメージが湧かないのが普通かもしれません。

実際、日本人の傭兵は世界で数百人程度といわれており、いわゆる一般的な職業として傭兵を認知している人は、かなり少ないものと思われます。

しかし、世界には軍隊を置く国がいくつもあります。そのような国を母国とする外国人たちは、傭兵を数ある職業のうちの一つとして捉え、傭兵を志すことも決して珍しくはないようです。

それでは日本人の場合、日本という平和な国に暮らしていながら、なぜわざわざ危険な場所へと向かって戦うのでしょう。その答えは、一言で表せるほど単純なものではありません。

「戦うことへの憧れと執念」「ただ純粋に強くなりたい」「極限状態に身を置いて生きる意味を見出す」など、傭兵によってさまざまな意見があるでしょう。

しかし、戦場では嫌が応にも「生と死」について考えざるを得ない状況に追い込まれます。誰もが強い覚悟を持ち、戦場へと向かっていることは間違いありません。

有名な日本人の傭兵

最近、名前が知られるようになった日本人の元傭兵の一人に、高部正樹さんという人がいます。

彼は幼い頃から「戦う男」の姿と強さに憧れ、航空自衛隊に入隊。その後、訓練中に怪我を負ったことを機に、傭兵へと転身しました。

傭兵は、数年のうちに戦死するか、自ら現場を去る人がほとんどだといわれます。

その中で、高部さんはある時はカレン民族解放軍の一員として、またある時はクロアチアの傭兵部隊としてボスニア・ヘルツェゴビナ紛争へ参戦し、20年近くにわたって傭兵としての意志を貫き続けました。

引退後は傭兵のリアルな姿を伝える活動に取り組んでおり、いくつもの書籍を出版しています。興味を持った人は読んでみてはいかがでしょうか。