傭兵になるには

傭兵になるまでの道のり

海外の部隊へ入隊する

日本では「軍隊の所有」が法律で禁じられているため、傭兵になることはできません。

もし傭兵になりたいのであれば、海外の軍隊や軍事組織、民間軍事会社などを自分で探し、現地に渡って仕事をすることになります。

戦地で実際に戦闘を行うとなれば、銃器や兵器に関する高い知識と技術力、そして何よりも強靭な肉体と精神力が必要になります。

傭兵は即戦力としての活躍が期待されることが多いため、戦いに関する何の訓練も受けたことがない人がいきなり傭兵として働くことは不可能に近く、日本人の場合、自衛隊の出身者が多いといわれます。

海外では戦争や紛争を行う地域も多くありますので、傭兵を募集する軍隊や民間軍事会社は決して珍しい存在ではありません。

しかし、傭兵に対する待遇は、最低限度の衣食住が保障される以外は、ほぼ皆無に等しい状況です。

傭兵になるまでのルート

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傭兵の資格・難易度

傭兵になるために、何か特別な資格が必要なわけではありません。

だからといって、誰もが簡単にできるような仕事でもないのも確かです。

最近は「元傭兵」の肩書きを持つ日本人がメディアに出演する機会が増しており、何となく「カッコイイ」というイメージを抱き、傭兵に憧れている若者が多くなっているようです。

しかし、実際に戦地に赴き、自ら戦争行為に関わるということの重みについては、よく考える必要があります。

常に危険と隣り合わせの状態、そして自分の手で人の命を奪うことももちろんあります。生半可な気持ちで傭兵になるのは絶対にやめましょう。

傭兵は国に仕える軍人や捕虜とは立場が異なるため、万が一捕虜になった場合も国際法は適用されません。

ひどい拷問に遭うか、最悪の場合は命を失うこともあります。

長く傭兵として活躍している人たちも、戦場に出れば常に生と死のギリギリの状況で戦い続けています。

「何となくやってみたい」「楽しそうだから」なんていう気持ちだけでは、とても務まる仕事ではありません。

いざというときの後ろ盾がないということを理解したうえで、本当に傭兵を目指したいのか考えるべきでしょう。

傭兵になるための学校の種類

日本国内には傭兵を育てる学校がありません。

自衛隊はありますが、あくまで自衛隊のおもな目的は、日本の平和や安全を守ることや、公共の秩序の維持を行うことです。

そのため、日ごろから有事の際に即座に対応できるように訓練は行いますが、戦地で戦闘をする経験を積むことはできません。

いざ傭兵を本気で目指そうと思った場合は、海外の傭兵派遣会社に登録したり、すでに傭兵として働いている人とコンタクトをとったりして、人脈を使いながら仕事を見つける場合が多いようです。

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傭兵に向いている人

戦うことに対する自分なりの意義が持てる人

「戦いのプロ」として活躍する傭兵は、戦争のない日本で過ごす日本人にとっては特殊な職業です。

戦地では、あちらこちらで銃声が飛び交う中で過ごすことになりますし、仲間が命を落とす様子を目の当たりにすることもあるかもしれません。

傭兵になるということは、平和な日本で生まれ育ちながら、わざわざ危険な場所へ出向いて戦いに参加するということです。

「戦うこと」に対して、自分なりの意義や目的を見いだせないと、傭兵になるのは難しいといえるでしょう。

挑戦心や冒険心が圧倒的に強いこと

傭兵は、変化や挑戦を恐れることなく、新しい環境に自分から飛び込んでいける人に向いている仕事です。

戦場に行けば、各国から集まった傭兵とチームを組んで任務にあたることになります。

初対面の人たちと積極的に外国語を使ってコミュニケーションをとっていく姿勢が必要です。

また、危険な現場だからこそ、自分自身の意志や考えをしっかりとアピールし、理解してもらう姿勢も重要です。

健康な身体を持っていること

過酷な戦場で長期間過ごす傭兵は、健康状態が良くないと、とてもやっていけない仕事です。

発展途上国は衛生状態がよくない場所も多いので、過ごしにくい場所でも体調を崩すことなく100%の力を発揮できる人に向いています。

スキルは訓練や実践経験によって身につく部分もありますが、人並み外れた身体能力を身につけていく必要があります。

傭兵に向いている人・適性・必要なスキル

傭兵のキャリアプラン・キャリアパス

傭兵は、フリーランスの兵士として即戦力になることが期待されます。

そのため、一般企業に就職した場合のように未経験から先輩に知識や技術を教えてもらって少しずつ成長するといった考えでは、なかなかやっていけないのが実情です。

一部の軍隊では傭兵が受けられる訓練を実施しており、現場で役立つスキルなどを学ぶことができるようです。

ただし、基本的には、すでに戦闘について理解しており、経験豊富な人材が求められる傾向にあるといえます。

また、傭兵としてキャリアを積んでいったとしても、この仕事を長年続けるのは難しいです。

戦地で大ケガを負って戦えなくなる人もいますし、精神的な苦痛で現場を離れる人もいます。

また、体力面の不安やライフスタイルの変化などから、一定の年齢になると傭兵を引退する人は少なくないようです。

引退後は、訓練の講師や直接戦いに参加せず事務方に回るような人もいますし、まったく違う仕事に就く人もいます。

傭兵を目指せる年齢は?

傭兵は、スキルと経験があり、健康的であれば年齢問わず働ける仕事です。

しかし、実際に戦地で戦うには並外れた体力や身体能力が必要とされるので、若手のほうが活躍しやすいです。

海外で正規軍を持ち、徴兵制をとっている国でも、兵役義務を課せられる年齢はたいてい18歳~25歳くらいです。

フランス外人部隊では、入隊条件の年齢制限として17歳から40歳(入隊志願時の年齢は17歳6ヵ月から39歳6ヵ月まで)と定めています。

40代以上など、ある程度の歳になってから新たに傭兵になるのは厳しいと考えておいたほうがよいでしょう。

日本人で海外の部隊に入って戦う場合、20代前半など若いうちに傭兵経験を積み、数年働いてセカンドキャリアへの道に進んでいく人が多いようです。

傭兵は女性でもなれる?

傭兵のほとんどは男性ですが、女性だからといって絶対になれないわけではありません。

外国にはいろいろな部隊がありますので、なかには女性を採用するケースもあるようです。

正規軍を持つ国では、女性兵士を積極的に採用しているところもあるくらいです。

ただし、現実的には女性がこの仕事をするのは、非常に大変だと考えておいたほうがよいでしょう。

性別関係なく、発展途上国の過酷な環境で長期間過ごさなくてはならないこともありますし、高い戦闘能力を持ち、心身ともにタフな人でなければとても務まりません。

また、いつでも命を落とすかもしれないという覚悟を持っておく必要があります。

傭兵には女性もいる?

傭兵の世界は男性社会

戦いのプロとしての役割が期待される

正確なことはわかりかねますが、公表されている情報を踏まえると、傭兵として働く女性はほぼ皆無に等しい状況のようです。

フリーランスとして軍事組織に雇われ任務をまっとうする傭兵たちは、おのおのが自分自身の中で戦う意義を持ち、世界各国から集まってきた戦闘のプロばかり。

そんな傭兵には、正規軍の盾となって最前線で敵に向かうことや、敵勢力が優勢な場所でパトロールするなど、非常に厳しい場面において役目を果たすことが期待されます。

高い戦闘能力を有し、強靭な肉体と精神力を持った人でなければとても務まりません。

男性でも、この仕事を続けていける人は限られています。

女性の傭兵になるのは難しい

たとえ経験と実力がある傭兵でも、戦争に参加する以上、一歩間違えば大ケガをしたり命を失ったりする可能性もあります。

一般的に、傭兵を雇うのは正規軍の人員や能力が足りない国や地域です。

それは紛争を続ける発展途上国である場合も多く、給料や待遇はあっても雀の涙ほどか、ないに等しい状況の部隊も少なくありません。

いわゆる普通の日常生活を送ることは、傭兵として現場に出ている以上は難しいです。

そういった過酷な環境においては、いくら部隊が女性の受け入れを行ったとしても、実際に女性が仕事として続けていくのは不可能に近いといえるでしょう。

正規軍には女性も存在する

世界には軍隊を持つ国も多くある

一方、国の正規軍を置く国では、女性の軍人も珍しい存在ではありません。

世界に目を向けてみると、韓国、北朝鮮、フィンランド、ロシア、スイスなど、軍隊を置いている国は数多くあります。

そのなかには、国が国民に兵役に服する義務を課す「徴兵制」をとっているところも、まだまだ存在します。

徴兵制の国でいうと、イスラエルでは女性にも2年の兵役義務があり、これは世界的に見ても珍しいそうです。

志願によって兵士になることができる国でも、女性兵士を積極的に採用する国はあります。

たとえばノルウェーには、世界唯一の女性特殊部隊「ジェガートロペン」があることで知られています。

また、アメリカ軍では女性の比率も比較的高いとされており、後方での支援活動だけでなく、実際に武器を操って戦闘に参加することもあります。

このように、世界では女性が戦争に参加することもあります。

戦場の厳しさは想像を絶する

常に死と隣り合わせの厳しさがある戦場では、男性も女性もかなりのストレスを抱えながら生活をすることになります。

ニュースでもよく取り上げられていますが、男女混合の部隊における性犯罪などの事件は後を絶たない状況のようです。

傭兵という職業は、男性であっても続けていけるのはほんの一握りの人だけの厳しい世界です。

映画やマンガなどに出てくる女性兵士の姿に憧れたとしても、実際に仕事としてやっていくのは相当厳しいことは間違いないでしょう。