養護教諭に向いている人、適性

寛大で世話好きな人

保健室には、いろいろな子どもたちがやってきます。身体的な怪我や病気での来室はもちろん、「話を聞いてほしい」「友達や担任とは違う人と過ごしたい」という児童・生徒もたくさんいます。

そんな子どもたちを優しく受け入れ、じっくりと話を聞いてあげられる人が、養護教諭には向いています。

たとえ事務的な作業が机に山積みであっても、子どもは自分を頼って来室しているんだからと、児童・生徒の気持ちを寛大に受け止めて、積極的に耳を傾けられる人材が求められるのです。

往々にして子どもの話は、自己中心的かつ主観的であり、ときには多分に嘘も含まれていますが、それを否定しないで一旦は受け入れ、うなずいてあげられる寛容さが必要です。

子どもにドライな人

前項と相反するようですが、子どもの話をじっくりと聞く姿勢を持っている一方で、その子が退室したらすぐに、事務仕事をてきぱきと片付けるくらいのドライさが必要です。

というより、そのような冷静さがなければ職業として続けることは困難でしょう。

児童・生徒によっては、聞くだけで涙を禁じえないつらい状況に置かれている子もいます。前述のような「寛大で世話好きな人」な人であれば、「何か力になってあげたい」「問題を解決してあげたい」と思うことでしょう。

しかし、子どものSOSをキャッチすることはできても、それ以上、踏み込んだ対処ができない場合も多いもの。子どもの悩みやつらい状況に共感しつつも、ある程度の距離を置いて接することのできる人が向いています。

また、赴任先によっては、授業を受けたくなくて保健室にいりびたる生徒や、少し親切にするとどんどん要求がエスカレートしてくる生徒など、一線を画さなければ対応に困る子どももいます。

そういうケースにも落ち着いて対処できる冷静さが求められます。

いらいら・くよくよしない人

日中の来室数が多くて、生徒が下校してからでないと事務仕事がこなせなかったり、他の教員や管理職との連携がうまくいかず、問題を抱える子どもの状況を好転できなかったりと、挙げればきりがないくらい「もう、どうしてこうなんだ」と怒りたくなる場面が多い養護教諭の職。

そんなときでもいらいらしたり、くよくよしたりしないで、さっと気分転換ができる人が向いています。

これは他の職種にも当てはまることですが、人間相手の仕事ですからこちらの思い通りにことが運ぶ方が稀なものです。それを一つひとつ気に病んでいたら、勤まりません。

どんなことがあってもおおらかに受け流して、翌日には笑顔で出勤できる性格の人であれば、明るい保健室運営ができることでしょう。