養護教諭の実習

学校および病院での実習

教育実習は、より実践的な指導力を身につけるために、実際の教育現場において具体的かつ実践的な教育活動を行なうものです。これにより、教育全般に対する基本的な理解を深め、教員として必要な資質や知識、技能を修得します。

養護教諭になるための実習は、「看護実習」と「養護実習」の2つに分けられます。

それぞれの実習を行なうにあたって各大学・短大で「事前・事後指導」が行なわれ、実習先の決定から実習中の心構え、実習日誌の書き方などを授業の中で指導してもらえます。

「看護実習」は「看護学」という科目を履修したうえで、大学の付属病院や以前から実習生を受け入れている医療機関で、臨床での実習と救急処置を学びます。

「養護実習」(専修・一種は5単位、二種は4単位)は基本的に母校である小・中・高校で実際の養護教諭の業務の実習を行ないます。

臨床実習・養護実習の例

在籍している大学・短大によって、教育実習の時期や期間、費用などが若干、異なります。また、ホームページや入試要綱に実習への言及がない大学・短大もあります。記されていないからといって実習がないとは限りませんから、進学希望校へ問い合わせてください。

以下に、養護教諭を目指す人が選択するであろう大学・短大の例を紹介します(平成25年4月現在)。

<国立総合大学の例>
・A大学 医学部 保健学科 看護学専攻
3年次に3週間の養護実習を実施します。専門科目に「基礎看護学実習Ⅰ・Ⅱ」(それぞれ5日間、10日間)を筆頭として、病院での実習が数科目あるため、臨床実習について特に言及されていません。

<私立総合大学の例>
・B大学 看護学部 教職課程
5〜11月に小・中・高校にて4週間の養護実習を行ないます。臨床実習については、記されていません。

・C女子大学 栄養学部 保健栄養学科 保健養護専攻
3年次に3週間の病院実習を行ないます。そして、4年次に4週間の養護実習を実施します。
※提携している市内の小・中学校にて養護教諭の補助をするなど、養護実習の前に現場体験ができる制度を設けています。実績に応じて単位認定の制度もあります。

<教育大学の例>
・私立D教育大学 教育学部

1年次の9月に附属小学校もしくは附属中学校にて「基礎実習」を3日間行ないます。3年次の10月に全国各地の小学校にて養護実習を4週間実施します。臨床実習について特記されていませんでした。

<短期大学にて二種免許を取得する例>
・私立E短期大学 生活科学科 生活科学専攻
2年次6月の3週間、小・中学校において養護実習を行ないます。2年次8月の1週間、病院実習を行ないます。

<通信制大学の例>
・私立F大学 養護教諭養成コース
小・中学校での養護実習(4週間)と病院での看護実習(4日間)を行ないます。なお、看護師の資格を持っている人も看護実習を行なわなければなりません。

その際には、勤務先以外の病院で実習を行ないます。ちなみに、通信制でも実習の事前・事後指導があります。養護実習をさせてもらえるか、個々で母校に問い合わせるのは通学制でも通信制でも変わりありません。

ただ、看護実習に関しては、実施する病院を探すとき、その大学に付属病院がなかったり、過去に実習生を受け入れている医療機関が遠方だったりして、苦労する人もいるようです。

<看護師から養護教諭を目指す「指定教員養成機関」の例>
・国立G大学 養護教諭特別別科
春期と秋期に、小・中・特別支援学校のいずれかに実習に行きます。春は小学校、秋は中学校というように、可能な限りそれぞれ異なる校種にて実習を行ないます。各期とも実習期間は2週間です。