養護教諭1種と2種の違い

学ぶ年数の違い

養護教諭一種免許状と二種免許状は、それぞれいくつかの方法で取得できます。

一般的な方法としては、「養護教諭養成課程」を有する4年制大学に入学し、必要な単位を修得して一種免許状を授与してもらう方法です。また、二種免許状は、2年制の短期大学(部)にて必須科目を履修し、単位を修得すれば取得できます。

学ぶ期間が2年違えば、当然、学習内容の深さや広さが異なります。

2年間で、教育現場において即戦力となり得る養護教諭を目指すとなれば、かなり忙しい学生生活を送ることになるでしょう。

そもそも、「夢の入り口」である各大学・短大の入学試験からして難易度が異なります。

4年制大学に進む方が高い基礎学力を求められるので、採用試験に必要な一般教養の知識大学を受験期に定着させやすいと言えます。

※平成23年度に実施されたA市の「市立学校教員採用候補者選考試験」の問題例
APEC首脳会議の内容に関する正誤選択、「日食」に関する穴埋め、円が通る軌跡の図形の面積を算出、文章の並べ替え、英語の穴埋めなどの問題が出題

現に、平成24年度の採用試験では、養護教諭として採用された人のうち79.4%が4年制大学出身者(53.4%が一般大学の、26.0%が教員養成大学・学部の出身者)でした。

給与の違い

公立学校に勤務する養護教諭は地方公務員に該当しますので、その給与も「地方公務員法」に規定があります。具体的な金額は「給料表」によって算定され、職務の複雑さや難易度、責任の度合いによって区分されています。

また、職務経験年数による習熟度も給与に反映されます。

前述のように、4年制と2年制では前者の方が専門的に、かつ広範囲にわたって知識・技術を身につけているとみなされます。つまり、給与は学歴により差が生じると言えます。

具体的な一例を挙げると、A県の公表している「初任給一覧表」(平成24年4月1日現在)によると大学卒の養護教諭は195,600円、短大卒の養護教諭は178,100円が初任給として支給されました。

前述の「一般的な方法」で養護教諭一種または二種を取得している場合は、一種免許を有している初任者の方が給与を多く支給されていることになります。

業務内容は同じ

養護教諭としての役割や、その責任の重さに関しては、一種であろうと二種であろうと差異はありません。

どちらの資格を有していても業務は多忙ですし、その反面、やりがいも大きいもの。児童・生徒たちにとっては、「頼りになる保健室の先生」「親しみやすい養教」なのです。