予備校講師と高校教師の違い

役割の違い

予備校講師も高校教師も生徒と接する職業ですが、それぞれに役割が異なります。

高校教師は授業のほかに、生活指導、部活動の指導、保護者との面談など、さまざまな仕事を行います。学業だけでなく、社会的常識を教える役割も担っているのです。

生徒を一人の人間として成長させるのが高校教師の務めといえるでしょう。

高校教師の仕事

一方、予備校講師は勉強を教えることに特化した存在です。わかりやすく授業を行い、生徒の成績アップや志望校合格をサポートします。

一見シンプルではありますが、その分求められる授業の質は高くなります。担当する科目のプロフェッショナルとして勉強方法を教え、生徒の目標達成に向けて後押しするのが予備校講師の役割です。

関わり方は異なりますが、どちらの職業も進学・就職を控えた生徒を支える重要な役目を果たします。教育に携わりたい人にとって、非常にやりがいのある仕事です。

資格の違い

予備校講師と高校教師の大きな違いとして挙げられるのが、教員免許(教育職員免許状)の有無です。

教職課程を修了して教員免許を取得し、かつ教員採用試験に合格しなければ高校教師になることはできません。

それに対して予備校講師は、資格を必要としない職業です。最初のハードルは高校教師の方が高いといえます。

ただし、予備校講師として採用されるためには一定以上の学歴が求められることがあります。

とくに、大手予備校や難関大学専門の予備校は学歴重視の傾向があるようです。勉強を教える立場に立つ以上、学歴は重要なバロメーターになるということでしょう。

給与の違い

次に、給与面での違いを見てみましょう。以下が厚生労働省による平成25年度の統計です。

個人教師・塾・予備校講師

平均年齢:35.6歳
平均年収:361万円
平均月収:27万円
平均時給:1,592円
年間ボーナス等:36万円

高校教師

平均年齢:43.6歳
平均年収:678万円
平均月収:43万円
平均時給:2,631円
年間ボーナス等:166万円

一見すると高校教師の方が高収入のように見えますが、初任給は予備校講師、高校教師ともに20万円前後です。

高校教師は平均勤続年数が長く、給与もキャリアに応じて上がっていくため、平均年収が高くなります。

また、予備校講師は基本報酬×担当コマ数で給与が計算されることが多いため、実力が認められて担当コマ数が増えればそれだけ給与もアップします。

中には、年収数千万円を稼ぐ人気予備校講師もいます。

予備校講師は実力があれば若手でも高収入を得ることができますし、高校教師は勤続年数に応じて、安定した収入アップが見込める職業といえます。

予備校講師と高校教師はどちらも教育に携わる職業ですが、さまざまな面において違いがあります。自分の目的や特性に応じて職業を選択しましょう。

とくに高校教師になるには大学・短期大学・大学院で教職課程を修了する必要があるため、できるだけ早い段階での意思決定が求められます。