予備校講師と塾講師の違い

予備校と塾の違い

予備校と塾は一見似たように思えますが、実は大きな違いがあります。

予備校講師と塾講師の違いにフォーカスを当てる前に、まずは予備校と塾の違いを見ていきましょう。

教える対象

まず、塾では基本的に小学生〜中学生を指導します。学校の授業やテストのサポート、進学塾の場合は有名中学の「お受験」対策などが主な指導内容です。

それに対して予備校は大学受験に特化しており、高校生・浪人生を指導します。また、社会人を対象にした、国家試験の専門予備校もあります。

教える人数

塾は比較的少人数のクラスで授業を行うことが多いですが、予備校は大人数制での授業が基本スタイルです。よって、生徒一人ひとりに対する指導の「濃さ」も異なります。

塾では進路指導や補習を含めて個々に密着した指導を行いますが、予備校は勉強内容を教えることに特化しています。

個別指導に力を入れている予備校や通信型の授業を行う塾もあるので一概にはいえませんが、基本的には塾の方がより生徒と密に接する機関だといえるでしょう。

指導内容の違い

予備校と塾のスタイルが違う分、それぞれの講師が指導する内容も異なります。

予備校講師は、担当科目に精通したエキスパートです。基本的には一つの科目を専門に、解き方や入試傾向に至るまで把握し、勉強の仕方をわかりやすく教えます。

かなり深い知識が求められるため、特定の科目に情熱を注げる人に適した職業です。

一方、塾講師は複数の科目を担当することが多く、1科目のみを教える塾講師は全体の1割程度です。

科目ごとに専任の講師がつく塾もありますが、複数科目を指導できる優秀な人材は、採用でも優遇される傾向にあるようです。

担当できる科目が増えるほどコマ数も増え、生徒との信頼関係も築きやすくなります。できるだけオールマイティーに対応できることが塾講師の強みになるでしょう。

待遇の違い

また、予備校講師と塾講師は待遇面にも違いがあります。

予備校講師は正社員の枠が少なく、年間契約の非常勤講師が多数派です。一方、塾講師は正社員が多く、福利厚生も充実しています。

キャリアに応じて給与も上がっていくため、勤続年数が長い塾講師の方が平均年収が高くなる傾向にあります。

生涯の仕事と考えるのであれば塾講師は安定感がありますが、役職に就いて経営に携わるようになると、授業以外の業務がメインになることも考えられます。

勉強を教えることに専念したい人は、予備校講師として特定科目のプロフェッショナルをめざす方が適しているかもしれません。

また、予備校でも塾でも、非常勤講師の場合は一般的に基本報酬×担当コマ数が給与になります。

ただし、予備校講師は人気が出ないとある程度のコマ数を確保できないのに対し、塾講師は塾側から生徒を割り当てられるため安定感があるようです。

実力があれば予備校講師の方が活躍の幅は広がりますし、塾講師は堅実に働くことができるため、それぞれにメリットがあるといえるでしょう。