社会人から薬剤師になるには

大学を出て国家試験に合格を

薬剤師は、国家資格を取得している人だけが就くことができる職業です。

医療に従事するという大きなやりがいも感じることができ、専門性が高く収入も安定している人気職であるため、社会人になってから薬剤師への転職をめざす人もいます。

社会人が薬剤師をめざす場合も、学生が薬剤師をめざすのとルートは同じです。薬剤師の国家資格を取るためには、薬学が学べる大学を卒業しなければいけません。

薬学系の学科を設置している大学は、「国立」「公立」「私立」をあわせると全国に74校あります。社会人から薬剤師をめざす人は、こうした薬学系の大学に入学し、6年課程で必要な学問を学習します。

大学では「有機化学」や「生物化学」「薬剤学」「疫病学」などの授業から調剤薬局での実習まで、薬学に関する幅広い知識や技術を身につけます。

このカリキュラムを修了し、6年制の課程を卒業した人か卒業見込みの人だけに、薬剤師国家試験の受験資格が与えられます。国家試験に無事合格したら、ようやく薬剤師の免許を取得することができます。

長期戦に備える覚悟が必要

以上のことからもわかるように、社会人になってから薬剤師への転職をめざすには相当の覚悟が必要です。

そもそも、薬学系の大学は一般的に偏差値が高く、特に費用の安い国立大学は非常に難関です。人によってはこの受験勉強のためだけに1〜2年必要になる人もいるでしょう。

さらに、入学後は6年間の勉強に専念しなければいけません。薬学部は授業数が多く、実習などもあり、ハードな学生生活となります。

国家試験は年に一度しかないため、不合格の場合はさらにまた一年間勉強をしなければいけません。薬剤師になるために、最低6年、長ければ8年くらいの勉強期間が必要なのです。

一部の私立大学で、社会人向けの編入制度をとっているところもありますが、募集人数は若干名と大変少なく、編入できても二年生からというのが基本です。

社会人から薬剤師をめざす場合は、長期戦になることを覚悟の上で、計画的に進めることが重要です。