薬学系の大学の学費は
薬剤師は、国家資格を取得している人だけが就くことができる職業であり、国家資格を取るためには薬学が学べる大学を卒業することが必須条件です。
薬学系の学科を設置している大学は「国立」「公立」「私立」とさまざまな大学があり、全国に74校あります。
どの大学においても、国家試験を受けるためには6年制のカリキュラムを修了することが条件です。かつて薬学部は4年制でしたが、平成18年4月の入学者からは6年制の課程を終えなければ国家試験を受験できなくなりました。
つまり、薬剤師になるためには、確実に大学6年分の学費が必要になるということです。
それでは、6年間でどれくらいの学費が必要なのでしょうか。
まずは、国公立大学の場合。入学金がおよそ28万円、授業料が年間およそ53万円です。6年間の学費は全部でおよそ350万円になります。大学によって多少の差はありますが、国立の場合は大体このくらいの金額になります。
私立大学は学費が高額に
一方、私立大学の場合。入学金がおよそ40万円、授業料が年間およそ134万円です。これ以外に施設費などが60万円ほど必要になるのが一般的で、6年間の学費は全部で1200万円を超えることも珍しくありません。
6年間という長いスパンで考えると、国立大学と私立大学では学費に大きな差があるのが実情です。
一部の私立大学では、「特待生」の制度を設けているところがあります。いわゆる成績優秀者の学費を一部免除する制度で、この制度を使うことで通常よりも安い学費で私立大学を卒業することが可能です。
ただし、特待生の枠は数が少なく、非常に難関です。特待生をめざすのであれば、入試の時点からずば抜けた成績を収めることが必要です。