ジェネリック医薬品と薬剤師の役割

ジェネリック医薬品とは

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬(先発品)の特許期間を過ぎてから製造・発売される医薬品です。

先発品の企業とは別の製薬企業が製造・提供し、先発品と同じ有効成分・同じ効果をもつとされています。

研究費や開発費、特許料などがかからないため、先発品よりも2〜8割ほど安く生産でき、値段も約半分となることから、医療費の削減・抑制につながるとして期待されています。

政府もジェネリック医薬品の促進を目指しており、2015年の日本での普及率は60%にのぼると予測されています。

医薬品には、日ごろよく耳にする商品名のほかに、有効成分を表す一般名(generic name)が存在します。

一般名は世界共通の名称で、欧米では後発医薬品が一般名で処方される場合が多いことから、日本でもジェネリック医薬品と呼ばれるようになりました。

処方の特徴

欧米に比べ、日本ではジェネリック医薬品の普及率がまだ高いとはいえないことから、政府は普及に力を入れています。

そのためにさまざまな施策が実施されてきました。

その一環として、2006年に処方せんの様式が変更になり、それまでの「後発品への変更可の場合、以下に署名」の欄が「後発品への変更不可の場合、以下に署名」に変更となりました。

これにより、医師が処方せんにサインしなければ、自動的にジェネリック医薬品が処方されるようになりました。

つまり、先発品しかない場合や、医師の判断や患者さんの希望で先発品を選ぶなどの場合を除いて、薬剤はジェネリック医薬品が処方される体制になったといえます。

ジェネリック医薬品に対する薬剤師の役割

ジェネリック医薬品は薬剤費が安く済むので、患者さん自身の経済的負担も減るというメリットがあります。

しかし、有効成分は同じでも添加剤や製法が企業によって異なるため、先発品とまったく同じとはいえない面もあります。

そのため、患者さんの体質や飲んでいる薬の数、病態などにより、ジェネリック医薬品がかならずしも体に合うとはいえない場合もあります。

そうした場合に、患者さんの状況を見極めて、どのジェネリック医薬品を選ぶべきか、または先発品とすべきかを、患者さんに説明しながら丁寧に対応するのも、薬剤師の重要な役割です