和裁士の生活

和裁士がどのような生活をしているのかは、分かりにくいところがあります。和服を一人で仕立てている時間が長いため、外部の人と情報交換をする機会があまりないせいもあるかもしれません。

ここでは、和裁士が一般的にどのような生活を送っているかの例をご紹介したいと思います。

1週間の作業時間・休日は?

和裁所などで社員として働いている場合は、通常平日の日中8時間~9時間を会社で過ごします。一般の会社と同じく、週休2日制で、有給や夏期休暇、年末年始休暇、慶弔休暇なども取得できます。

フリーランス、または自営業の会社として仕立てを受注している場合は、すべてが個人の裁量になります。そのため、働こうと思えば1日何時間でも働けます。しかし和裁はとても神経を使う細かい作業のため、集中力が続くのは熟練のプロでも7時間ほどとのこと。そのため、作業の合間に休憩を挟みながらだと、作業時間は会社勤めの人と変わらない程度とのことです。

どれくらいの頻度で注文が入ってくるのか、それを何日で仕立てられるのかは、かなり個人差があります。個人で和裁士として活躍している人の休日は、個人の受注量や作業速度によって大きく変わってくるでしょう。

休日はどんなことをしているの?

休日くらいはゆっくりしたいと、友人や家族との時間を大事にする和裁士は多いです。しかし仕事と趣味を兼ねてと、呉服店のつてを辿って反物の工場を見学に行ったり、フリーマーケットに出店したり、コネクションを作るために和裁士の会合に顔を出したり、アクティブに動き回る和裁士もいます。このあたりは個人の性格の違いもあるかもしれません。

また、仕事のない時間には、着付けや茶道など、和服に関係のある資格取得に励む和裁士もいます。

繁忙期はいつ頃?

一番の繁忙期は、年末年始や成人式に着用する訪問着や振袖の仕立てが殺到する11月から12月です。呉服店から無理な納期をお願いされやすいのもこの時期とのことで、和裁士はこの2ヶ月は大忙しです。

それが終わると息を吐く暇もなく、卒業式・入学式シーズンに向けた訪問着や袴などの仕立ての注文が入りだします。冬の期間は和裁士にとっては繁忙期であり、稼ぎ時です。

6-7月の夏期には浴衣の注文が多く入りますが、浴衣の仕立ては比較的容易で、時間もかからないため、余裕を持って仕立てられるようです。