和菓子職人のやりがい・楽しさ・魅力

和菓子職人のやりがい・楽しさ

和菓子職人として一人前になる喜び

和菓子職人を目指す人は誰もが和菓子店や和菓子メーカーに就職します。

しかし現実に待っているのは、「餡炊き3年、薪焚き5年」といわれる長い下積み生活です。

入社当初は掃除や洗い物などの雑用から始まりますが、絶えず火を使っているため厨房の暑さとの戦いや、材料がたっぷり入った大鍋を扱うなどの力仕事に耐えかねて、退職してしまう人が後を絶ちません。

次第に材料の下処理を任せてもらえるようになりますが、餡だけでも10種類作るという店もあるほど、奥深い和菓子の世界では覚えることも多く、苦労の連続です。

下積み期間にコツコツと日々の努力を積み上げ、和菓子の知識や作り方、その店の和菓子の特徴を習得してはじめて、一人前の和菓子職人として認められます。

苦労が多かっただけに、やっとプロとしてお客さまに菓子を提供する立場になったときは、大きなやりがいを感じる瞬間でしょう。

お客さまの喜ぶ顔、感謝の声

サービス業に共通するのは、お客さまに喜んでもらうことが何よりの励みになるということです。

中でも和菓子職人は、店頭に並ぶ自作の美しい和菓子を見て、お客さまが感嘆する様子を見ることができます。

自分が丹精込めて作った和菓子に感動してくれる表情を見たり、感謝の言葉をもらったとき、本当にこの仕事についてよかったと感じるでしょう。

新しい和菓子を作り出せる

和菓子職人は伝統的な商品を作りながら、季節や時代に合わせた新商品の開発も行います。

センスや技術力を生かしたオリジナルの和菓子や、素材の味を活かした創作和菓子を作り出せることは面白く、和菓子職人の腕の見せどころです。

多くのお客さまに愛される商品として定着すれば大きな喜びを感じられます。

和菓子職人の仕事内容

20代で正社員への就職・転職

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和菓子職人の魅力

「和」の伝統を継承し後世に伝えられる

和菓子職人は季節の変化を菓子という小さな世界に表現し、日本古来の伝統文化を受け継ぐ役割をにないます。

日本の歴史や文化の知識を身につけながら、お菓子作りを通じて技術力や感性を磨くことができることも魅力といえるでしょう。

収入面での充実、安定

和菓子職人見習いの初任給は月に12万円~13万円といわれ、入社してから数年間は余裕のある生活は難しいでしょう。

この期間は店舗によってさまざまで、厳しいところだと10年前後の下積みを要することもあります。

しかしキャリアを積むにつれて待遇も徐々に上がり、一人前の和菓子職人になると月給25万円~33万円ほどとサラリーマン並みの収入になります。

独立開業して成功すればさらなる収入アップも見込め、収入面での充実度は年々上がっていくでしょう。

海外で活躍するチャンスがある

和食がユネスコの無形文化遺産に登録され、世界中で和食がブームになっているのと同じように、日本の伝統文化である和菓子も注目を集めています。

ヨーロッパでは和菓子職人が引っ張りだこだといいますし、アメリカやイギリス、中国などの海外にチェーン展開する企業もあるなど、海外進出も視野に入れられる仕事です。

国内だけでなく海外の人にも日本文化の魅力を発信したいという人に、ぴったりな職業といえるでしょう。