和菓子職人の離職、退職

体力的にきつい仕事

実は和菓子職人という職業は、離職率が高いという事実があります。その理由の第一に挙げられるのは、和菓子職人は意外にきつい仕事だということ。

たとえば大きな鍋で煮た小豆は、持ち上げるだけでも大変な重さになります。

小さく可憐な和菓子を作ることを夢見て入った新人にとっては、この重労働はかなり堪えるものだといえるでしょう。

また、一日中立ったままで作業台に向かっていることが多いため、肩こり、腰痛、足のむくみ、手首を痛めるなどのいわゆる職業病のような症状に悩まされ、辞めぜるをえない人も多いようです。

最初は給料が低い

職人の世界はどこもそうですが、就職してからの数年間は下積みとして、雑用や材料の下処理などの単純作業が多いものです。

こういった作業は和菓子職人として活躍している先輩たちを支える大切な仕事ではありますが、重労働であることに反して給料が安いのが現状。

将来、下積みを終えて実力をつけ、職人として活躍する自分の姿を思い描くことができない人は割に合わないと感じ、続けていくことが難しいようです。

志望者の多様化

昔は和菓子職人になりたい人は一流和菓子職人に弟子入りしたり、老舗和菓子店で丁稚奉公をしながら自分の技術を磨くというのが一般的でした。

しかし近年は、まず基礎知識や調理道具の使い方などを習得するため製菓学校で学び、卒業してから和菓子店に就職するパターンが多くなっています。

こうした学校を卒業し調理師免許や製菓衛生士免許を取得している人は、きつい和菓子職人の仕事を続けなくても、オートメーション化された洋菓子店や菓子以外の調理の道も選ぶこともできるわけです。

こうした理由から、製菓学校卒の和菓子職人志望者は比較的気軽に転職してしまうことが多い傾向にあります。

また、女性パティシエの増加と比例するように女性の和菓子職人も増え、和食人気から外国人の和菓子職人志望者も増えています。

女性の場合は結婚や出産による環境の変化、外国人の場合はビザの関係やアイデンティティーの違いがネックになり、退職する人が多いようです。