和菓子職人の修行

見習いとしての修行は厳しい

和菓子職人と呼ばれるようになるには「餡炊き3年 餡練り3年」とか「餡炊き10年」などと言われ、一人前の和菓子職人になるためには10年以上の修行期間が必要とされてきました。

和菓子の材料は洋菓子にくらべて種類が少なく、少ないがゆえに材料の一つひとつの品質や扱いの差がはっきりとした味の違いとなります。

そんな違いを見切れるだけの一人前の職人を育て上げるためには、封建主義の残る厳しい徒弟制度が長い間続いてきたこともやむを得ないのかもしれません。

見習いとしての勤務は拘束時間が長い割にお給料も少なく、よほどのやる気がないとなかなか長続きの難しい部分もあります。

学校や講座での修行

その点、和菓子職人の養成講座や製菓学校などで基礎を学ぶことは、苦しい修行期間を短縮できたり、やわらげられたりといったメリットがあります。

ですが、お金を払って学ぶのと、わずかでもお金をいただいて現場で学ぶのとでは自然と自分自身の取り組む姿勢も自然と変わってきます。

どこでどんなふうに修行をするのかということについては、修行のための予定期間、経済状況、自分の性格や適性などといったことについてじっくりと考えた上で、慎重に決めたいものです。

修業時代の苦しさは未来の自分の宝

どんな仕事であっても一人前になるまでにさまざまな苦労を経験することは当然ですが、修業時代に培った技術と忍耐力は一生の宝となるでしょう。

一人前になれば今度は日々の仕事に終われ、集中して勉強するのはよほどの意志と目標がなければ現実には難しいものです。

学ぶことに集中して費やせる大切な修業時代をぜひ実り豊かなものとしましょう。