日本人の宇宙飛行士

11人の宇宙飛行士が誕生

日本では、JAXAの前身であるNASDA(宇宙開発事業団)時代を含めると、2013年までに5回の宇宙飛行士選抜試験が実施され、計11人の宇宙飛行士が誕生しています。

初めて宇宙に飛び立った日本人は元TBS職員の秋山豊寛さんですが、1985年に実施された第1回宇宙飛行士選抜試験で選定され、1992年に国家プロジェクトとして初の公式的な日本人宇宙飛行士となって飛行を実現したのは毛利衛さんです。

まだ国際宇宙ステーション(ISS)建設前であった当時、科学者であった毛利さんはアメリカ人クルーと協力して宇宙で重要な実験を行ったほか、宇宙からの中継を通じて地上にも元気な姿を見せ、人々に大きな感動を与えました。

また、毛利さんと同時期に選ばれたのが向井千秋さんと土井隆雄さんです。土井さんは日本人で初めて船外活動を担当し、また科学者であった向井さんは初の日本人女性宇宙飛行士として注目を集めました。

その後の宇宙飛行士

その後、1992年の第2回選抜試験で選抜されたのが若田光一さん、1996年の第3回選抜試験では野口聡一さんがそれぞれ選ばれています。ちなみに野口さんが受けた試験の倍率は、なんと572倍にのぼっています。

1999年の第4回選抜試験では古川聡さん、星出彰彦さん、山崎直子さんの3名が選定されましたが、ISSの建設が進んでいく中、彼らはそのISSに搭乗する日本人宇宙飛行士候補者として選ばれた人たちです。

そして2009年、約10年ぶりに実施された第5回選抜試験で、油井亀美也さん、大西卓哉さんが選定され、半年後には補欠採用だった金井宣茂さんも含めて3人の採用が決定しました。

現在彼らは訓練や飛行準備を行っており、間もなく宇宙に飛び立つ姿が見られる日がやってくるかもしれません。

引退後の生活

宇宙飛行士の引退とは実質上、所属先のJAXAを退職することで、毛利さん、土井さん、山崎さんの3人はすでに宇宙飛行士を引退しています。

しかし、引退後の毛利さんは日本科学未来館初代館長に、土井さんは国際連合宇宙部宇宙応用課長および国連宇宙応用専門官に、そして山崎さんも宇宙政策委員会の委員に就任し、別の形で再び宇宙開発に携わっています。

もともと宇宙開発の領域は米国やロシアが一歩進んでいましたが、2013年からは若田さんが日本人初のISS船長を務めるなど、日本人宇宙飛行士の活躍ぶりは世界的にも高く評価されるようになっています。