宇宙飛行士になるには

宇宙飛行士候補者選抜試験を受験

宇宙飛行士になるには、「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」が実施する宇宙飛行士候補者選抜試験を受け、選抜される必要があります。

日本では、2013年までに計5回の試験が行われ、合計で11名の宇宙飛行士が誕生しました。試験の実施時期は不定期であるほか、その特殊かつ専門性の高い仕事柄、応募条件も細かく設定されています。

2009年に3名が採用された選抜試験の場合、日本国籍を有すること以外に、自然科学系(理学部、工学部、医学部、歯学部、薬学部、農学部等)大学卒業以上であること、またこの分野において研究、設計、開発等で3年以上の実務経験があること(大学院の修士号取得者は1年、博士号取得者は3年の実務経験とみなされます)が求められます。

さらに、身長や体重、血圧、視力の条件があり、色覚と聴力も正常でなければなりません。他にも、協調性やリーダーシップ、状況把握能力などを持ち、適性が認められた人のみ宇宙飛行士になることができます。

選抜試験について

選抜試験は約1年半の長い期間をかけて実施されます。まずは書類選抜からスタート。前回の試験では、この段階で4分の1程度に絞られました。

しかし、本当に厳しいのはここからです。三段階の選抜が行われ、医学検査や筆記試験などのほか、日本語や英語を使った面接も重視されます。

最終の第三次選抜では、泳力の試験や、長期滞在に順応できるかどうかを問うための検査も実施されます。狭い室内で他の受験者と長期間一緒に過ごすというストレスフルな環境の下、チームで課題を乗り越えていく様子をモニターでチェックされます。

倍率は毎回100倍をゆうに超えますが、候補者として選ばれた後も長期間の訓練を重ね、飛行メンバーに選出される日を待ち続けます。実際に飛行できるまで、10年ほどかかるということも珍しくありません。

将来の宇宙飛行士を目指すために

まだ中学生や高校生であれば、自然科学系の大学進学を目指すことが第一歩となるでしょう。そして、そこでどれだけ専門知識を深められるかどうかが重要です。多くの経験を積んで人間性や教養を深めたり、英語力を身につけることも良いでしょう。

これまでの採用者の経歴を見ると、医師、パイロット、技術者、科学者など、現場の第一線で誇りを持って活躍していた人ばかりです。

宇宙飛行士になるには実務経験も求められるため、まずは大学で学んだ知識を生かし、その分野での一流を目指す気持ちが大切と言えるでしょう。