宇宙飛行士の訓練

数多くの訓練をこなす

宇宙飛行士候補者として選抜されると、多数の訓練を受けなければなりません。最初に行われるのは基礎訓練で、約1年半をかけて合計1600時間のカリキュラムが組まれています。

日本人は「アスキャンクラス」というNASAの宇宙飛行士候補者クラスに入ることが多く、外国人宇宙飛行士たちと一緒に講義を受けます。自然科学や宇宙に関する講義、システム操作訓練、航空機操縦訓練などがありますが、講義は基本的にすべて英語で行われます。

アドバンスト訓練期間

基礎訓練が終わると宇宙飛行士認定書が渡され、正式な宇宙飛行士となります。しかし、ここからはアドバンスト訓練という上級の訓練がスタート。

1年半〜2年の期間で船外活動やロボットアーム作業など、実際に宇宙で行うものを想定した訓練が行われます。

宇宙服を着て巨大なプールに潜り部品の取り付けなどの作業を行う訓練や、山岳や海上カヌー、冬山などで行う訓練もあります。

野外での訓練は、チームワークを鍛えたり、万が一帰還時に予定地点外の場所に落ちた際に生き延びるために必要なものですが、特に吹雪の吹き荒れる冬山の訓練は非常に過酷だと言われています。

なお、この期間中はNASAだけでなく、ロシアやカナダ、ヨーロッパなど他のISS参加国も回って訓練を受けるようです。

このように、座学、シミュレーション訓練、サバイバル訓練など数多くの厳しい訓練を乗り越え、飛行を任命される日を待つことになります。

緊急事態の訓練

国際宇宙ステーション滞在中、火災や急激な圧力の低下などが起こる可能性もあります。それらの不測の事態に対応するための訓練も欠かせません。

地上にいる管制官と無線を使ったやりとりや、チームでコミュニケーションを図って的確に動くことも、日ごろの訓練があってこそ実行できるのです。