テレビ局社員の現状と将来性

テレビを取り巻く厳しい現実

戦後の日本には娯楽と呼べるものが少なく、家族みんなでテレビを見るということが多くの人々にとっての最高の家族団らんの時間でした。

しかし、時代の移り変わりとともに、スマホやタブレット、小型のゲーム機などさまざまなツールが誕生し、インターネットで動画サイトを見たり映画をダウンロードしたりするという新たな楽しみ方が一気に広まりました。

こうした時代の流れの中で若者を中心としたテレビ離れが加速し、テレビ局はどこも苦戦を強いられています。

かつてのように高視聴率をとれることは少なくなり、よほど面白いコンテンツを生み出さなければ視聴者の興味を集めることができなくなっているのです。

テレビ局社員というと「高収入」「安泰」というイメージをもつ人も多かったのですが、これからの時代は決して楽観視することはできません。

本当にテレビが好きで「テレビの未来を守りたい」「新たなコンテンツを作ってテレビの時代を取り戻したい」という強い志がある人が、信念や覚悟をもってチャレンジすべき業界だと考えておいたほうがよいでしょう。

報道機関としての重要性

時代の変化のなかでテレビ局に求められるものは少しずつ変わっていくかもしれませんが、その重要性ややりがいについては変わらない部分もあります。

そのひとつが、災害時の緊急報道です。

日本は地震大国であり、近年でも東日本大震災や熊本地震など大きな震災が起きていることは記憶に新しいでしょう。

災害時に被害の状況やライフラインの情報などをいち早く取材し、全国の人に映像として情報を伝えることができるという意味では、テレビは大きな役割を果たします。

もちろん、インターネットにもたくさんの情報が溢れていますが、ブログやSNSなどを通して個人が発信する情報の中には信憑性のないものや悪意を含んだデマなども混ざっているものです。

テレビ局の役割は、報道機関として情報を徹底的に検証し正しい情報だけを放送するということであり、こうした点がインターネットにおける個人の発信とは一線を画す部分といえるでしょう。

これからも、この国に大きな災害が起きる可能性は決してゼロではありません。

人々の命を守る報道機関としてテレビ局が果たすべき役割は大きいので、このような仕事に意義を感じる人であれば、これからもテレビ局で活躍することができるでしょう。