テレビディレクターの実際

不眠不休のディレクター

テレビ番組は、毎日早朝から深夜までほぼ24時間放送されています。そんなテレビの現場で実際に筆者が見たディレクターをここでは紹介します。

とあるフリーランスのディレクターは、民放局で複数の番組を担当されていました。番組内の1コーナーを担当したり、番組1時間丸ごとを担当しているその方は、3日間一睡もせず編集や会議、ロケに臨むことが珍しくなかったです。

特に驚いたのは、寝ていないのにもかかわらず、欲しい画を撮影するためには、早朝でも深夜でも、時間に関係なく撮影を行うことです。「少しでも良い番組を作れるならば、寝なくても良い!」という考えの方でした。

カメラマンあってこその映像

番組の演出をするのはディレクターです。しかしながら、ロケなど撮影をする現場で最上位になるのがカメラマンです。要は、カメラマンがいなければ映像は撮影することができないのです。

ですから、カメラマンに気持ちよく仕事をしてもらうために、カメラマンに過剰に見えるほど気を使うディレクターが多いです。長時間におよぶロケの場合、カメラマンは疲労します。

「いつまで撮らせる気なんだ?」とカメラマンのテンションが下がってしまっては、良い画は決して撮ることができません。ディレクターにとって映像は命です。そのため、カメラマンの気分を上げようと尽力するディレクターがたくさんいました。

さまざまな能力を持つディレクター

現場で活躍するディレクターは、テレビマンとして、映像のプロとしてさまざまな能力を持っています。どんな映像を撮影したかをすべて記憶し、撮影の時点で編集のことまで考えています。

また、収録時に予定外の良い画が撮れそうならば、臨機応変にすぐに対応し、「使いどころ」をカメラに必ずおさめます。

トーク番組ならば、巧みな空気作りと出演者のトークを遮らない演出で、台本以上のおもしろさを本番で作り出します。このような能力を、ディレクターの皆さんはすべて持ってらっしゃいます。

過酷な労働条件のなか、テレビ番組を作り上げるその姿は非常に魅力的で、人々に誇れるものです。

仕事体験談